本当は譜面の特徴をやるつもりだったが、こちらを先に解説してしまおう。
弐寺…いや、その他ほとんどの音楽ゲームに共通する事項だ。
スマホゲームでやっている方も、この考え方は通用すると思うので、よかったら参考にしてほしい。
今回は、音楽ゲームにおける「実力」とは何かを解説していこう。
これが分かっていると、自分に何が足りないのかが分かりやすくなる。
上達の速さにも関わってくるので、認識しておいてほしい。
対象者と本記事終了後の目標
今回の対象者は、弐寺で8段取得くらいまでの方としよう。
そこから先は、ここで解説すること以上の内容が必要になる。
で、目標としては、とりあえず実力には2種類あるということと、それぞれの練習方法が分かってもらえれば十分だ。
知識として持っているだけでも効果はあるはずだ。
音楽ゲームにおける実力とは
さて、音楽ゲームで一般的に上手いという場合、何を指すだろうか。
弐寺の場合は、大きく二つに分かれる。
- 楽曲の難易度が高いものをクリアすることができる、あるいはフルコンボできる
- 高スコアを出すことができる
この二つだ。
一般的に、前者はクリアラー、コンボラーと呼ばれ、後者はスコアラーと呼ばれる。
私はクリアラーだったので、この講座も一応それに沿った形で進めている。
で、これらはあくまで総合的な能力だ。その能力も、実は二つに分別できる。
それが、以下の二つ。
- 譜面を認識する能力
- 認識した譜面通りに操作する能力
前者はよく認識力と呼ばれる力で、後者はそこからさらに鍵盤力、皿力など色々と分岐するが…ここではまとめて操作力と呼ぼう。
操作力という用語はこの記事内で説明するために定義しただけなので、他では使えない。気を付けて欲しい。
これらについて、詳細を見ていこう。
認識力
これは、譜面を見てどうやって処理すればいいかを判断する能力だ。
インプットする力、と言い換えることもできる。
これがないと、例えどんなに細かい操作ができようと意味がなくなってしまう。
特に、初心者のうちはこちらが不足している場合が多い。
たまに、ちょっと難しい譜面をやっているときに頭が真っ白になることはないだろうか。
その時は、脳がキャパオーバーになり、認識することを諦めている。
つまり、この認識力が足りていないことになるのだ。
操作力
こちらは、認識したものをいかに操作するか、というアウトプットする力だ。
これも必要不可欠で、せっかく認識力があってどう叩けばいいか分かっても、実際に叩けなければ意味がない。
これは、ある程度実力がついてくると不足しやすい。
譜面は見えているけど、早すぎて指が追い付かなかったり、苦手な配置で押せなかったりというのが不足しているサインになる。
見えているということは認識力は足りている。
それに指が追い付いていないのが、こちらの不足している状況だ。
認識力・操作力の鍛え方
どんなものかは分かった。でも、どうやって伸ばせばいいか分からないとつまらないだろう。
というわけで、これらの伸ばし方を見ていく。
ただし、上でも書いた通りクリアラー前提としよう。
スコア狙いにはまた別の技術が必要になる。
うち一つの横認識はオマケで解説するが、もう一つの目押しはまた別の機会にしよう。
では、方法を見ていこう。
認識力
まずは認識力からだ。
認識力を上げるには、見える限界ギリギリの譜面をとにかくやることだ。
ギリギリをやることで、だんだんその難易度に認識力が慣れていく。
そうすると、少しずつ余裕が生まれてくる。
そしたら、またちょっと難易度を上げてギリギリを攻める。
この繰り返しだ。
注意として、見えるギリギリというのが重要。
いくら見えない譜面をやっても、それは意味がない。
なので、なんとか食らいついていける、クリアは一応安定してるけどつらい…くらいのレベルがベストだろう。
…ちなみにだが、8段くらいまでは慢性的に認識力が不足することが多い。
ここまでは、操作力が問題になることはそうそうないだろう。
とはいえ、操作力が足りないという方もいらっしゃると思うので、そちらも書いておこう。
操作力
これは、認識力とはちょっと変わる。
操作力が足りていない場合は、プレイする楽曲のレベルを一段階下げる。
で、そのレベル帯のミスを減らすことが重要だ。
なぜかというと、操作力が足りていない状態というのは、基本的な動きが身についていないまま次に進んでいることが多いのだ。
スポーツでも、基礎を確実にこなしてから応用に入るだろう。
音楽ゲームの場合、一段階下のミスを減らすというのが、この基礎にあたる。
一つ下のレベルが確実にできるようになって、やっと次の段階に入れるのだ。
例えば、操作力が足りずに☆10の楽曲ができない場合は、☆9に下げて、ミスカウントが20以下になるようにする。
これで☆9の半分程度の譜面でミス20以下になれば、大体の☆10はできるようになっていると思う。
とはいえ、上にも書いた通り8段以下でこちらの状況になることは少ないと思う。
9段挑戦以上くらいから気にしてもらえれば十分だろうか。
ちなみに、操作力で書いているが、実は認識力の向上も同時に行うことができる。
特に、認識力の中でも横認識というものを練習する場合は、ほぼ同じ方法でできるのだ。
ポイントは、何を目的としてその練習を行うか。この意識がかなり重要になる。
今回のオマケで、その横認識についても少し触れよう。
まとめ:認識力と操作力
今回は、実力の内訳についてお話した。
認識力は譜面をどう処理するか判別するインプット、操作力は認識したものを実際に処理するアウトプットの力になる。
どちらの方がというのはなく、両方とも非常に重要な力なので、しっかり伸ばしていこう。
で、この講座なのだが…上達の順番で書こうとしていたのだが、ちょっと書きたいことが多すぎるので思いついた順に書こうと思う。
つまり、予定は未定だ。楽しみにしていて欲しい。
…とはいえ、譜面傾向は前提知識みたいなところがあるので、早めに解説したいところではあるが。
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それでは。
オマケ:横認識
ここからは恐らく9段以上くらいの方なら見て意味のある内容だと思う。
かなり難しい内容になるので、心してほしい。
横認識…の前に
まず、普段どのように譜面を認識しているだろうか。
これをぱっと説明できる人はかなり少ないと思う。
多いのは、降ってきた形を見て認識する縦認識。
これは、例えば1バスをやりながら他の鍵盤で乱打をしているような譜面の場合、そのままバスと乱打として捉える。
ほとんどが、意識しないとこの認識方法でやっていると思う。
これのメリットは、ぱっと見で形が認識できるので、認識力がある一定は伸びやすい。
そのため、こちらの方がいい…ように見えるのだが、実はデメリットが大きい。
何かというと、癖がつきやすいのだ。
癖は脳が認識をサボることによって起こっていた。
で、見やすいということは、それだけぱっと見である程度は見えてしまう。
つまり、そこで脳が認識をやめることによって、癖と同じ現象が起こりやすいのだ。
更に、スコアも上がりづらい。
ある程度のスコア力は回復につながり、結局クリアにも必要になってくる。
9段以上では、縦認識だけでは伸びが怪しくなってしまうのだ。
横認識とは
横認識は、その名の通り横で譜面を認識すること。
…だけで分かれば苦労しないのだが。
具体例を見てみよう。上と同じように、バスと乱打で見てみる。
このとき、同時押し→単発→単発→単発→同時押し→…というように、一個一個のタイミングを独立して認識するのが、横認識だ。
これは、メリット・デメリットが縦認識と逆になる。
一個一個しっかり見ていくので、癖なんてつきようがない。
その代わり、処理できる量に限界がある。
一個一個厳密に見ていくので、縦認識より必要な処理能力がかなり増えてしまうのだ。
そのため、切り替え時はできるレベルが一回下がると思ってもらった方がいいだろう。
ただし、慣れれば切り替え可能なので、そこまでを是非目指していこう。
ちなみにだが、スコア狙いの場合は横認識+目押しが必須になる。
スコアラー志望の方は是非身に付けておきたい。
横認識の練習法
これだが…実はスコア狙いが練習になる。
スコアを狙おうとすると、一個一個を確実に見ようとするだろう。
それが、そのまま横認識に使えるのだ。
レベルは、普段やっているものから思い切って二つか三つくらい下げた方がいい。
例えば、☆11挑戦段階の人なら、☆8~☆9あたりが目安だろう。
最初は同時押し主体(8分間隔以上)の曲で、慣れてきたら乱打(16分間隔くらい)が入っている曲をやるといい。
ポイントは、目線を少し下げること。判定ライン付近を見るようにして認識していくといい。
で、安定してミスがほぼなし、スコアもAA以上くらい安定してきたら次に進む、といった感じだろうか。
この次に進む段階はまちまちだが、以前のスコアより一段階上の判定が安定して出るくらいまではやった方がいいだろう。
元々Aだったなら、AAは安定して出せるようになるくらいだろうか。
最初はかなり苦戦すると思うが、身に付けれれば縦認識との使い分けでとても見やすくなる。
上位を目指す方は、是非挑戦して欲しい。
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