新入社員の方や大学で研究をしているような方で、
最近Excelを使い始めたという人もいらっしゃると思う。
また、そうでなくとも
なんとなくExcelを使ってるけど、
もうちょっと効率を上げたい、という方。
ショートカットを使っているだろうか。
これを使いこなせると非常に作業が早くなる。
今回は、そんなExcelで、
私が実際に使っているショートカットを
21個ほど選んでみた。
全て、Excel2016で確認したものだ。
基本的なものばかりなので、是非使ってみて欲しい。
ちなみに、以前Windows版を書いている。
一部そちらと被るものもあるので、
よかったらそちらも参照してほしい。
めざせ作業効率化!よく使うWindowsショートカット19選 | Shino’s Mind Archive
- Excelショートカット21個紹介!
- Excel以外でも使える3個
- Excel特化の18個
- Enter
- Tab : 一つ右のセルへ移動
- Enter(Tab移動後) : Tab移動開始の下セルへ移動
- Shift + Enter : 一つ上のセルへ移動
- Shift + Tab : 一つ左のセルへ移動
- Shift + カーソル移動 : 範囲選択
- Ctrl + カーソル移動 : カーソルジャンプ
- Ctrl + Enter : 一括入力
- F2(1) : 入力状態へ切り替え
- F2(2) : 編集モード、入力モードの切り替え
- Ctrl + スペース : 列選択
- Shift + スペース : 行選択
- Ctrl + 「+」 : セルの追加
- Ctrl + 「-」 : セルの削除
- F4 : 直前の書式設定を貼り付け
- Esc : 入力キャンセル
- Ctrl + N : 新しいExcelの起動
- Ctrl + Shift + L : フィルターの追加/削除
- まとめ:ショートカットで効率化を図ろう!
Excelショートカット21個紹介!
先に、一覧で全部見たいという方向けに
全て出してしまおう。
なお、21個は今回初めて解説するものとして、
前回のものも含めると26個になる。
表にはそれも含めておこう。
No | 前回紹介 | キー1 | キー2 | キー3 | 意味 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 〇 | Ctrl | Z | 元に戻す | |
2 | 〇 | Ctrl | Y | やり直す | |
3 | 〇 | Ctrl | X | 切り取り | |
4 | 〇 | Ctrl | C | コピー | |
5 | 〇 | Ctrl | V | 貼り付け | |
6 | Ctrl | S | 上書き保存 | ||
7 | Ctrl | A | 全範囲選択 | ||
8 | Enter | 一つ下のセルへ移動 貼り付け | |||
9 | Tab | 一つ右のセルへ移動 | |||
10 | Enter | Tab移動後は、Tab移動開始の下セルへ移動 | |||
11 | Shift | Enter | 一つ上のセルへ移動 | ||
12 | Shift | Tab | 一つ左のセルへ移動 | ||
13 | Shift | カーソル移動 | 範囲選択 | ||
14 | Ctrl | カーソル移動 | カーソルジャンプ | ||
15 | Ctrl | Enter | 複数選択時、入力内容を 選択範囲へ一括入力 | ||
16 | F2 | (セルにカーソルがあるとき) 編集モードで入力状態に入る | |||
17 | F2 | (セルへの入力状態のとき) 編集モード、入力モードの切り替え | |||
18 | Ctrl | スペース | 列選択 | ||
19 | Shift | スペース | 行選択 ※半角時のみ | ||
20 | Ctrl | + | セルの追加 | ||
21 | Ctrl | – | セルの削除 | ||
22 | F4 | 直前の書式設定を貼り付け | |||
23 | Esc | 入力キャンセル | |||
24 | Ctrl | N | 新しいExcel起動 | ||
25 | Ctrl | Shift | L | フィルター追加/解除 | |
26 | Ctrl | F | 検索 |
ちょっと曖昧な書き方のものもあるが、
下でしっかり解説するので許してほしい。
というわけで、詳細を見ていこう。
Excel以外でも使える3個
Excelで紹介してしまっているが、
他でも使えるものをまずはご紹介しよう。
三つある。
Ctrl + S : 上書き保存
これは有名だろう。
ファイルを保存したいとき、
Ctrl + Sですぐに上書き保存ができる。
なお、Excelでは使えないが、
これにShiftを追加すると
名前を付けて保存ができるものもある。
Ctrl + A : 全範囲選択
全てを一度に選択したい場合はこれだ。
Ctrl + Aで全範囲を選択できる。
これも、別のツールでも使えるし、
なんならWindowsのエクスプローラでも
使えたりする。
Ctrl + F : 検索
上の表だといっきに
最後に飛んでしまうが、許して。
これは、検索ウィンドウを立ち上げる
ショートカットだ。
なお、同じウィンドウにある
置換が結構使えるので、覚えておくといい。
別のツールでも検索は大体同じだが、
置換が別のショートカットになっていたりする。
これは、そのツールのショートカットを確認してほしい。
Excel特化の18個
さあ、ここからが本番だ。
18個もあるので、どんどんいこう。
Enter
たかがEnter、されどEnterという感じ。
ふつうの状態だと、
セルの選択を一つ下に移動する。
あらかじめ範囲選択をしておくと、
その範囲内でぐるぐる回るように移動する。
が、別のセルをコピーや切り取りした状態であれば、
そこに貼り付けという意味になる。
これで貼り付けたものは
連続して貼り付けることができないので、
単に移動したい場合の貼り付けなんかに使えるだろう。
Tab : 一つ右のセルへ移動
Tabキーを押すと、一つ右のセルへ移動する。
単純だが、一個次で効力を発揮する。
Enter(Tab移動後) : Tab移動開始の下セルへ移動
二つ上と同じくEnterなのだが、
直前にTabで移動していた場合は挙動が変わる。
Tabで移動し始めたセルの下に移動するようになるのだ。
例えば、A1からD1までTabで移動した後に
Enterを押すと、今度はA2に移る。
表に一個ずつデータを入力する場合なんかには、
こちらでやった方がスムーズだろう。
Shift + Enter : 一つ上のセルへ移動
EnterにShiftがつくと、反対側、
つまり上に移動するようになる。
一個次のものも同じような内容だ。
Shift + Tab : 一つ左のセルへ移動
もうお分かりだと思うが、
Shift + Tabで一個左にセルが移動する。
ここまでの内容で、
矢印キーを使わなくてもセル移動がある程度自由にできる。
Shift + カーソル移動 : 範囲選択
このカーソル移動は、矢印キーのものだ。
Shiftを押しながらカーソルを移動すると、
その範囲を全て選択できる。
なお、マウスクリックでも可能で、
元々選択されていたセルからクリックしたセルまで、
四角状に全て選択できる。
Ctrl + カーソル移動 : カーソルジャンプ
カーソルジャンプと書いたが、正式な用語ではない。
これは、入力or入力されてない連続したセルを
すっ飛ばしてカーソルを移動できるのだ。
例えば、A1からA5までデータが入っていて、
A6が空だったとしよう。
そのとき、A1にカーソルを合わせて、
Ctrl + ↓を入力すると、一気にA5まで飛ぶことができる。
データ数が多くなってきたときに、
末尾まで飛びたいときなんかに有効だ。
なお、一つ上の範囲選択と併せることも可能だ。
上の例で、移動時にCtrl + Shift + ↓を入力すると、
A1からA5まで一気に選択できる。
Ctrl + Enter : 一括入力
これがなかなかに強い。
複数セルを選択した状態で、セルに値を入力する。
その後、このCtrl + Enterを押すと、
選択されたセル全てに、
入力した内容を入れることができるのだ。
…だけならまあ、という感じなのだが、
真に効力を発揮するのが数式だ。
数式は、セルが変わると勝手に
範囲も移動してくれる機能がついている。
この入力でも、その自動移動が反映されるのだ。
なお、$マークによる固定ももちろん使える。
F2(1) : 入力状態へ切り替え
(1)というのは、F2の一個目という意味だ。
単にセルを選択した状態でこのF2を押すと、
そのセル内に入力できる状態となる。
F2(2) : 編集モード、入力モードの切り替え
実は、Excelのセル入力時には
二つのモードがあるのをご存じだろうか。
左下隅に表示されているのだが、
編集と入力とある。
編集は、カーソルを移動するとその中で移動できる、
いわば通常のテキストエディタのような動き方をする。
一方、入力モードだと、カーソル移動をすると
そのセルへの入力を完了し、選択セルが移動する。
この二つを切り替えれるのが、F2なのだ。
覚えておくと地味なイライラが減ると思うので、
覚えておいて欲しい。
Ctrl + スペース : 列選択
あるセルを選択した状態で、このCtrl + スペースを押すと、
選択されたセルの列全てを選択できる。
これは、後程解説するセルの追加、削除と
非常に相性がいい。
それ以外にも使い道はあるので覚えておこう。
Shift + スペース : 行選択
一個上のCtrlとSpaceを入れ替えれば、
今度は行の一括選択になる。
ただし、こちらは入力モードが
半角になっていないと使えない。
全角だと、セルに半角スペースが入る
だけなので注意しよう。
Ctrl + 「+」 : セルの追加
プラスはShift + 「;」なので、
厳密にはCtrl + Shift + 「;」だろうか。
これは、新しいセルを追加することができる。
通常だと、セルをどの方向にずらすかの
選択肢が出てくるはずだ。
ここで、合わせ技。
上で紹介した列、行の一括選択と組み合わせると、
新しい列、行を追加できる。
これもなかなかに使えるので、覚えておこう。
また、先に別の列や行を切り取ったうえでこれをすると、
切り取った内容を移すことができる。
Ctrl + 「-」 : セルの削除
これは、一つ上の反対だ。
今度は、選択したセルを削除することができる。
一個上と同じく、単体を選択した場合は選択肢が出てきて、
列や行を選択している場合はそのままそこが消える。
F4 : 直前の書式設定を貼り付け
F4は数式のセル参照固定にも使えるが、
今回はあえてこちらを。
よく、セルに対して書式設定を行うと思う。
例えば、太字にしたり、枠をつけたり。
そういった操作をした直後に、別のセルでF4を押すと、
直前に行った書式設定の動作を繰り返してくれるのだ。
これがなかなかに便利なので、覚えておくといいだろう。
Esc : 入力キャンセル
セルへ入力していたが、やっぱりやめたい…
なんてときに使えるEscキー。
これを押すと、入力前の状態に戻してくれるのだ。
ただ、そこで入力しかけていた内容は
完全に消えてしまうので、そこだけ注意しよう。
Ctrl + N : 新しいExcelの起動
前回も出てきたこのショートカット。
Excelも似たような挙動で、新しいExcelを開いてくれる。
いったんデータを別に移しておきたい
場合なんかに使いたい。
Ctrl + Shift + L : フィルターの追加/削除
フィルターというのは、
表状の形式で並んでいるデータを、
並び替えや条件による抜き出しなどが行える機能だ。
かなり便利な機能で、
これをCtrl + Shift + Lで呼び出せる。
解除も同じショートカットだ。
このフィルター機能がかなり強力で、
ショートカット抜きに覚えておいて損はない。
今回詳細な説明はしないが、是非使ってみてほしい。
まとめ:ショートカットで効率化を図ろう!
かなり大量に紹介してしまった。
一度に全て使おうとするのは無理なので、
簡単なものから使っていこう。
こういった簡単なショートカットを抑えておくだけで、
かなり作業が早くなると思う。
特に、Excelを使う機会は非常に多い。
是非、このあたりを使いこなして、
効率を上げていってほしい。
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