最近、ネット上でビジネスだったり、アフィリエイトだったりと、私のTwitterにおけるフォロワーさんがとても頑張っていらっしゃる。
それに倣って…というわけではないが、なぜかそういった方の多くが推している「筋トレ」をふとやってみようと思い、昨日から開始した。もう何年もまともな運動をしていなかったせいで、腕立て伏せが11回で限界だったのにはかなり衝撃を受けた。いや、そんなことはどうでもいい。
このように勢いだけで始めても、恐らく今日にはもうやっていない。そう、続かないのだ。それ以前に昨日始められたことに自分で驚いている。なぜだろうか。
今回は、そんな「新しいことを始める難しさ」について書いてみようと思う。そして、同時に「どうやったら始めて、さらに継続できるか」も考えていく。
「考えていく」と書いたが、過去の私自身の経験から「こうすればいいのではないか」ということをまとめていく。反論等あればコメントで教えて欲しい。検討・修正する。
なぜ新しいことに手を出しづらい、継続できないのか
あなたには、何か新しく始めようと思っていることはあるだろうか。まずは、自由に思い浮かべて欲しい。新しい習い事?ビジネス?趣味?本当になんでもいい。「これができたらいいなぁ」と思うことだ。
思い浮かべたら、続きを読んでほしい。少し間を挟もう。
思い浮かべただろうか。ここで無いという人は…頼む、なんか思い浮かべてくれ。でないと話が進まない。
このとき、あなたはそれをやることのメリットを考えているだろう。例えば楽器だったら「ヴァイオリン弾けたらかっこいいだろうな」とか、ビジネスなら「お金が手に入る」とかだ。
で、同時に「でもな…」と思っているのではないだろうか。上で挙げた例なら、楽器は「練習する場所なんてないし、楽器自体も高い」とか、ビジネスなら「大変そうだし、普段の仕事が大変でそんなことしてる時間ないよ」とかになるだろう。
この「でもな」が、新しいことを始める際のストッパーになっている。当たり前のことだが、これを認識しておいてほしい。このストッパーは、最初は始めれた場合でも次は継続のときに立ちはだかってくる。そのため、最初に処理してしまおう。
そのストッパー、本当にそう?
さて、ストッパーになっている内容をリストアップしてみよう。私の実例を出すと、ちょうど始めた筋トレでいいだろう。私の考える筋トレのストッパーは以下の通りだ。
- 大変そう
- 疲れる
- 忘れそう
- すぐ効果でなさそう
- やって何になるの?
- 効率的な方法知らない
ざっと挙げただけでこんなにある。 これではやり始めたとしても続かないだろう。 なんか重複している部分がある気がするが…まあ気にしないでくれ。
では、これは私自身に対しての問いかけでもあるのだが…あなたに聞こう。
なぜやってもないのにそう思った?
この質問が、ストッパーを解除する鍵に繋がる。
ストッパーを解除する鍵
始める前は、その対象について知らないことが多いだろう。だから、慎重になるのは当然だ。しかし、この慎重さがストッパーになっている。
これを解除するためには、矛盾しているようだが本来は「実際にやってみる」のが一番効率がいい。なぜか、説明しよう。
上で、「なぜやってもないのにそう思った?」という質問を投げかけた。これに完璧に答えられる人はそんなにいないだろう。そう、まだやってないことなんて考えても分かるわけがないのである。その状態で悩み続けることが一番の時間の無駄だ。だから、まずはやってみるのがいい。
ヴァイオリンなら、「高そう」というストッパーに対して、「初心者向けの1万円程度で買えるセットがある」し、場所に関しては「電子ヴァイオリン」という音が小さいものもある。これならアパートの一室で弾いても大丈夫なくらいの音量だ。…なんでそんなに詳しいかって?一回買ったことがあるからだ。買って、実際にやった上でやめた。
まあ、実際に買わなくても、ここら辺は調べればわかる。その「調べる」という行為さえストッパーは止めてしまうのが怖い。
始める、続けるためのステップ
とはいえ、いきなり何も考えず始めろと無責任なことも言えない。そこで、私なりに考えた「始めるため、続けるためのステップ」を紹介する。
ステップ1:各ストッパーの理由を探す
まず、上でリストアップしたストッパーについて、それぞれ「なぜそう思ったか」を考えてみよう。これは本当にすぐやった方がいい。私の筋トレの例で理由を書いてみよう。
- 大変そう
⇒筋トレは重労働 - 疲れる
⇒上に同じ - 忘れそう
⇒自分が忘れっぽいから - すぐ効果でなさそう
⇒数週間でやっと効果が出るって聞いたことがある - やって何になるの?
⇒別に運動できなくてもいいじゃん - 効率的な方法知らない
⇒とりあえず腕立て腹筋スクワットくらいしか知らない
こんなものか。あなたも、なぜそのストッパーを挙げたか、リストに追加できただろうか。
それができたら、いったん放置しよう。できれば1時間くらい空けた方がいいが、すぐ始めたいものであれば5分それについて考えないだけでもいい。とにかく、頭をリセットすることが大事。
…と書いたが、すぐ始めたいならもうやっているであろう。多分1時間くらい空けることになる。
ステップ2:反論・対策を調べる、考える
さて、頭の中をリセットできただろうか。そうしたら、もう一度リストを見て欲しい。一度リセットしたのは、リストを客観的に見たいからだ。
友人などに「相談がある…」と神妙な面持ちで言われ、何かと覚悟したらとても些細なことだった、なんて経験はないだろうか。このように、自分のことだと過度に心配したり、不安になったりしてしまいやすい。
だから、自分ではなく、友人が書いたというつもりでリストを見直してみよう。そして、それぞれの内容に反論や対策を書き加える。このときに、できるだけポジティブな内容にするといい。これ以降、このリストを「対策リスト」と呼ぶことにする。
私の例では、以下のようにした。
- 大変そう
⇒筋トレは重労働:当たり前じゃん - 疲れる
⇒上に同じ:上に同じ - 忘れそう
⇒自分が忘れっぽいから:リマインダとか設定したら? - すぐ効果でなさそう
⇒数週間でやっと効果が出るって聞いたことがある:当たり前z(ry - やって何になるの?
⇒別に運動できなくてもいいじゃん:運動できた方がモテるんじゃない? - 効率的な方法知らない
⇒とりあえず腕立て腹筋スクワットくらいしか知らない:調べればよくない…?
…完全でなくてもいい。いや、私が完璧な反論ができなかったからじゃない。
でも、ここまで来ればだいぶ抵抗は抜けるのではないだろうか。私の場合、6つのストッパーが3つにまで減った。筋トレ程度であれば、こんなストッパーは蹴り倒せるレベルになる。
このように、否定的な感情より肯定的な感情を強めるのがポイント。そういった意味では、最初に考えたメリットを思い返すのもいい。あとは、これを実際に「やってみようかな」と思えるレベルまで書けばいい。そうすれば、チャレンジができるようになる。
ここで、「いや、それでもやっぱり…」と思う場合については、改めて「本当にそれがしたいのか?」と考えてみよう。どれだけ考えても否定的な感情が勝っているのであれば、恐らくそれはやりたくないことなのだろう。本当に自分がやりたいことの振り分けもできる。
ステップ3:目標を設定し、始める
さあ、「やってみようかな」と思ったら、その時に始めよう。ここまで読んでくださっている方は、そもそも始めることに抵抗がある方だろう。後にするとその前向きな気持ちを忘れてストッパーが再度立ちはだかり、絶対にやらない。思い立ったが吉日ってやつだ。
そして、始めるからには目標を決めておこう。できるだけ定量的なものがいい。なぜかというと、目標を決めないと迷走してしまうからだ。目的地を定めずに旅行するイメージを持ってもらえればいいだろう。趣味でそれ自体を楽しむならいいが、折角なら目標を決めてそれに進んでいきたい。
目標を決める理由はもう一つある。それは、今何をするかが判断しやすいからだ。最終的な目標があることで、そこに向かうためには何をすればいいか、考えるようになる。このあたりはまた別記事で書くつもりなので、ここでは詳細は触れない。
私も筋トレは昨日思い立って、昨日始めた。目標は「腕立て伏せが連続50回を軽くこなせる」こと。ちょうどここの段階だ。
ステップ4:続ける
さて、そのまま続けることができればいいのだが、人間は忘れる生き物である。折角始めても、次の日にはもう忘れて、そのままやめてしまうなんてこともあるだろう。
そこで、必ず見るものにメモを残しておこう。やった初日に、「明日は〇時にこれをやる!」といった感じだ。携帯の通知機能なんかがいいかもしれない。そして、それを見たタイミングでそれが実行できたら、同じようにまた次のタイミングを気づけるようにする。これを繰り返すだけで継続できる。3週間もすれば、それが体に「習慣」として身に付くので、山場を越えたことになるだろう。
…なんて簡単な話でもないのは分かっている。たいていは、リマインドを見て「あー…まあ明日でいっか」となり、そのままやらなくなる。この対策を書いていこう。
ステップ4-1:なぜ続かないかを考える
「昨日はやる気だったのに、今日はやる気が出ない…」となったら、まずはなぜやる気が出ないのかを考えてみよう。面倒なのか、やる時間がないのか、そもそもそれ自体やりたくなくなったのか。
ここで、「折角決めたんだから」と無理にやってはいけない。否定的な感情のまま取り組むと、大きなストレスになる。
ステップ4-2:それに対する反論を考える
上でやった、「対策リスト」を作るときと同じだ。ちょっと間をおいて、前の項目で考えた理由に反論してみよう。続けたいと思っているなら、反論が出てくるはずだ。
このときも、できるだけポジティブな内容で。理由は、次の内容に繋げたいからだ。
ステップ4-3:最終的にどうなりたいかを思い出す
反論が出てきたら、そのまま継続している自分をイメージしよう。そして、そのまま継続した先…最終的に自分がなりたい像をイメージする。最初に決めた、目標だ。
目標を再確認すれば、そこに向かえばいい…つまり、今目の前のことをすればいいとなる。これで、最初よりはやる気になっているのではないだろうか。
まとめ
いかがだっただろうか。冒頭にも書いたが、私自身の過去の経験も踏まえ、今の自分ならこうする、といったものをまとめさせてもらった。二度目になるが、思い立ったが吉日だ。
本文中にもさらっと書いたが、人間は習慣化するためには3週間必要だと聞いたことがある。そこさえクリアしてしまえば、やることが当たり前の状態になっているので、苦でも何でもないだろう。
この機会に、いつかやってみたかったことを、今始めてみてはいかがだろうか。
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