やる気が出ない3つの理由とその対策

何かやらなきゃいけないことに対して、やる気が出ない…

そんなことはないだろうか。いや、ほとんどの人はあるだろう。

例えば、学生であれば、学校の勉強。やれと言われているから、義務教育だから…そんな感覚でやっていないだろうか。

例えば、社会人であれば、資格の勉強。仕事に必要だからとは分かっているけど…やはり集中できない。

他にも、色々なことがあるだろう。

では、それはなぜだろうか

今回は、そのやる気が出ない理由と、どうやったらやる気を出せるかを考えていく。

スポンサーリンク

この記事の立ち位置

前回「元塾講師が、塾に通うことの意味を考えてみた」というタイトルで、私の思う塾本来の役割を書いた。その続きで「どうやったら生徒にやる気を出させるか」 を解説していくが、別にそれに限らない。社会人の方や勉強以外にも役立つ考えなので、参考にできるところはあるだろう。

やる気が出ない3つの理由

まずは、なぜ「やる気が出ない」のだろうか、という部分を解説していく。これが分からないと、対処のしようがない

なぜやるか分からない

これが一番大きな理由だろう。そもそも、「なぜそれをするのか」という部分が曖昧なまま取り組もうとしてしまっているのだ。

学校の勉強であれば、表面上は「中学までは義務教育だから」、「高校はみんな行ってるから」などの理由はあるだろう。でも、もう一歩踏み込んでほしい

なぜ、「義務教育」という形で勉強しなければいけないのだろうか

なぜ、みんなは高校に行っているのだろうか

これが分からないときの勉強ほど、やっていてつらいことなんてそんなにないだろう。

「面倒だ」という思いの強さ

多くの場合、やる気が出ないのは「面倒くさそう」というふうに言う人が多いと思う。

では、それは本当だろうか実際にやって、そう思ったのだろうか

そうだとしても、それがやらないことの理由になるほど面倒なのだろうか

このネガティブな感情が強ければ、その気になれないのも当然だろう。

見通しが立っていない

これは特に学校の勉強に当てはまりやすいのだが、「今何を勉強すればいいのか」が分かっているだろうか。全体の見通しが分かっていないと、これもぼやけてしまいやすい

そして、これが明確になっていないと闇雲に勉強することになり、成果も出づらい。

だから、成績が上がらず、余計にやる気を失ってしまう。そんな負のスパイラルに陥る前、あるいは抜け出すために、なんとかしなければいけないだろう。

やる気を出すための解決策

解決策なんてたいそうな見出しをつけたが、あくまで一例であることを認識しておいてほしい。これ以外にもあるだろうが、上の3つの理由それぞれへの対策を考えていく。

「自分が納得のいく理由」を考える

一つ目の対策は簡単だ。「なんでそれをするのか」を考えればいい。これが明確になれば、やる理由ができるのでやる気も出てくる。

ただ、2つポイントがある。まず、ポジティブな内容にすること。

どういうことかというと、例えば「勉強しないと成績が下がり、いい学校に行けない」ではなく、「勉強すれば成績が上がり、いい学校に行ける」とすることだ。

ネガティブな理由を考えてしまうと、「やらなきゃいけない」という焦りが生まれ、余計にストレスになってしまう。これでは、どうしても継続するのが難しくなってしまう。

次に、自分が納得できる理由にすること。

上に書いた「勉強すれば成績が上がり、いい学校に行ける」もいいのだが、本人が別にそこまでいい学校に行けなくてもいいと考えていれば、これは効力が薄まってしまう

なので、自分で納得のいくものを考えるといい。極端な話、「勉強できれば異性にモテるから」も自分が納得できるのであれば立派な理由だ。周りになんと言われようと、自分さえ納得できれば十分

あ、一つ注意してほしいのだが、実際勉強できると異性にモテるかは保証できない。

面倒さを超える理由を考える

上で書いた理由一つでできればいいが、それでもやっぱり面倒だ…と思ってしまうこともあるだろう。

そうしたら、そんな前向きな理由をいくつも考えてみよう。勉強であれば、「成績が上がる」、「将来役に立つかも」、「好きなことがより深くわかるようになる」、「モテる」などなど、いくらでも思いつくと思う。

そして、その数が多ければ多いほど、「こんだけ良いことがあるんだからやってみようかな」と思えるようになる。そうすれば、取り組むことの面倒さも薄れていくだろう。

これは紙に書いて、普段見るところに貼っておくといい。面倒さが再び顔を出しても、それを見ればやる気を取り戻すきっかけになる。

目標を決め、計画を立てる

これも重要だ。上に書いた通り、何をすればいいか分からない状態でやろうとしても辛いだけだ。

だから、それをすることで最終的にどうなりたいか、という目標を決めよう。

目標が決まれば、それを達成するために、どうすればいいかが分かってくる。それをもとに、計画を立てるのだ。

計画が立てれれば、まず「何しよう」と考えるステップを飛ばせる。何気にここがかなり面倒なので、それを先に済ませてしまおうという作戦だ。

ここでのポイントは、あまり詰め込みすぎないこと。そもそも、最初に立てた計画通りに進むことの方が少なく、ほとんどの場合は予定より遅れていくだろう。

それを見越して、余裕のある計画を立てておき、ずれてもそのときに修正すればいい

この予定を立てるというのはなかなか難しいので、ずれても落ち込まないこと。「やっちゃった…まあいっか」くらいの感覚でいよう。最初はまずそれ自体やろうとしていなかったのだやっていること自体が進歩であり、多少ずれたって、どうってことない

なお、オマケでもう一つ。1日の目標で、とりあえず5分だけ勉強する、というように決めるのもいい。5分くらいならやってもいいかと、机に向かいやすくなる。そして、一度机に向かえば、なんだかんだ続く。気づいたら1時間経ってた、ということもあるくらいだ。

私の考える、義務教育で勉強する理由

さて、ここまではどうやったらやる気を出せるかを解説してきた。だが、一番難しいのは「なぜやるのか」を考える部分だろう。

ここでは、私なりに考えた、義務教育」という制度が存在する理由を解説していこうと思う。あくまで私の考えなので、別に真似する必要はない。が、納得してもらえるのであれば参考にしていただきたい。

私の考える「義務教育で勉強する理由」は、「勉強する」こと自体を勉強するためだ。例を出そう。

例えば、会社員になると、上司や会社から「この資格を取れ」と言われることがある。そうでなくとも、仕事内容を理解するために勉強することもあるだろう。

そのとき、どうやって勉強するだろうか

その元となっているのが、義務教育での勉強だ。

中学のときにこの勉強する方法が確立できていれば、社会人になってからの勉強も同じ方法が使える。しかし、あまり勉強していないと、ここで「あれ…何からすればいいんだ?」となってしまうのだ。もちろん、そのときは教えてくれる人なんていない

だから、中学までに色々な勉強方法を試して、自分がやりやすいベターな方法を確立しておくことが重要になるだろう。

ただ、全ての人に有効な、完璧な勉強法など存在しないとも思っている。ここが難しいところだ。自分に合った方法を探すためには、色々試し、それらを組み合わせて見つけていくしかないだろう。

…社会人の方なら分かっていただけると思うが、これを仕事しながら探すのは非常に困難だ。だからこそ、時間的に余裕のある義務教育のうちに身に付けておくべきスキルだと私は考えている。

あ、誤解されると困るので付け加えておくが、勉強の対象になっている5教科(国語、数学、理科、社会、英語)についてもしっかり意味があると思っている。

国語文章の読解力や想像力など数学計算力や論理力などを鍛えるため。英語は昨今のグローバル化に伴い、重要なものだろう。理科社会については…ちょっと限定的な例になってしまうが、具体的なものを出そう。

理科について、一時期前に「水素水」なんてものが流行ったのを覚えているだろうか。中学理科の内容だが、水素は水に非常に溶けにくい。…これ以上は言うまい。

社会は、ニュースを見るときの役に立つ。それぞれの国の立ち位置や、歴史的事情から今なぜこうなっているのか、ということが推測できてくる…のだろうか。申し訳ない、私は社会が非常に苦手だったのでここはあまり自信がない。

まとめ

いかがだっただろうか。本記事では、なぜやる気が出ないのかと、その対策を書いてきた。まとめると以下のようになる。

  • なぜやるか分からない
    ⇒「自分が納得のいく理由」を考える
  • 「面倒だ」という思いの強さ
    ⇒面倒さを超える理由を考える
  • 見通しが立っていない
    ⇒目標を決め、計画を立てる

やる気さえ出れば、あとは自分からそれに取り組めるので、継続もできる。そうなれば、学力はどんどん上がっていくだろう。

これを参考に、是非前向きに取り組めるようになることを祈っている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました