言わずと知れた名作「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」。
ゼルダ初のオープンワールドで、すでに発売から3年以上経っている。
もうやり込んでいる方も多いだろう。
私は、とりあえず全祠クリアして、ガノンを倒した程度で終わっていた。
…折角なのでやり込みたいが、今からコログを集めるのも正直面倒。
そう思っていたころ、とある動画を見つけた。
RTA、与えられた条件をクリアするまでにかかった時間を競う競技の動画だ。
そこでは、普通にプレイしていたらあり得ないような動きで攻略を進めていくリンクの姿が。
これができたらどんなに楽しいだろうか、と思い、練習してみることに。
今回は、その中でも「BtB」という技を練習してみた。
行先を狙おうとするとめちゃくちゃ細かい精度が要求されるが、その成功率を上げる方法も解説するので、気になる方は是非チャレンジしてみよう。
…と書いたが、技の性質上本体に負荷がかかっているような気がするので、これをやって何か問題が発生しても自己責任で。
なお、私がプレイしている環境はSwitch、本体接続のジョイコンでジャイロありだ。
基本Switchなら同じようにできるはずだが、WiiUの場合は勝手が異なる可能性もある。
また、操作で具体的なボタンを書いているものは、Switchかつ設定でいじっていない場合のものだ。
その点は、ご了承いただきたい。
…ちなみに、RTA自体を走る気はない。
BtBとは
まずこれを解説しよう。
BtB(Bullet-time Bounce)とは…先に動画で見てもらった方が早いだろう。
30分ほどかけてなんとか成功させることができ、その際の様子を撮影してみた。
以下がその動画。
…書いている時に気づいたが、ツイート文内の「BiT」は誤りで、今回説明している「BtB」が正しい。
BiTはまた別のバグ、詳しくはスカイウォードソードやトワイライトプリンセスのRTAを見てみよう。
リンクが赤ボコブリンを踏みつけた瞬間、とんでもない飛び跳ね方をしている。
これが、BtBだ。
動画は30秒しか撮影できないので途中で切れているが、上の動画の後はそのままハイラル城の正門(?)の上に着地した。
このように、上手くやれば始まりの台地からハイラル城へ直行できるくらいの距離を短時間で移動できる。
動画では途中で止まっている部分があるが、それは読み込みが追いついておらず、ロードのためのもの。
普通にプレイしていれば発生しないような現象なので、恐らく本体への負荷が大きい。
上に書いた通り、これで問題が起きても自己責任でお願いしたい。
BtBの原理
原理は、空中弓矢のスローモーションの仕様の穴を突いているらしい。
空中で弓矢を使うと、がんばりゲージを大量に消費しながらスローモーションに入る。
一応、リンクの超集中を表現しているのだが、処理的には実際に世界がスローになっている。
このとき、例えばこちらが敵に与える衝撃の大きさはスローに合わせて小さくなっているのだが、中には元の衝撃のままになっているものもある。
その一つが、盾サーフィンで敵を踏んだ際にリンクが受ける反動だ。
これを使えば何倍もの衝撃を受けることができ、上の動画のようにリンクが吹っ飛ぶ、というわけだ。
聞いたところによると、その衝撃の大きさはなんと通常の20倍。
簡単にではあるが、こんな原理でBtBという技が成り立っている。
BtBのやり方
どんな技かと原理を見ていただいたところで、やり方を解説していこう。
先に、必要なものは以下4つ。
- 弓矢
- 盾
- 反動を生み出す魔物
- 盾サーフィンで魔物を踏みつけられる程度の段差(頑張れば坂でも可能)
補足で、魔物はなんでもいいわけではない。
上の動画のように、赤ボコブリンであれば特に何もすることなく反動を生み出せる。
しかし、他の色のボコブリンやモリブリン、リザルフォスを踏み台にする場合は、凍らせる必要があるので氷の矢などを持っておこう。
他のチュチュやスタル系、ライネル等でできるかは試していないので分からない。
これらが揃ったら、準備完了だ。
やり方は、言葉で説明するだけなら簡単。
まず、凍らせる必要がある場合は凍らせる。
次に、その魔物に向かって盾サーフィンをして、その状態で空中弓矢のスローモーションに入る。
そのスローモーションのまま、反動を生み出す魔物を踏みつければOKだ。
上手く踏めたら、その箇所が赤く光る。
それが出た直後に攻撃ボタンでリンクを回転させればスローが解除され、リンクが吹っ飛ぶ、という感じだ。
…なのだが、慣れるまではそもそも上手く踏めなかったり、踏めたとしても地面を這ったり、あるいはあらぬ方向に飛んで行ってしまうだろう。
盾サーフィンの踏切位置、方向、敵の位置やその体勢など、それら全てを非常に細かい精度で調整しなければ狙った方向に飛ぶことができない。
これが、BtBの難しいところだ。
で、RTAではどうしているかというと、セットアップというものを使う。
セットアップは決まった一連の操作のことで、それをすることにより必ず同じ状況を作り出せるようにする。
つまり、その状況ごとにセットアップを用意すれば、狙った方向に飛んで行けるようになる、ということ。
色々な動画を見ていると特にBtBで使用されていることが多いが、他の技でももちろん使う場面はある。
…言葉で言うには簡単だが、実際にはそう甘くはない。
私が練習していたのもそのセットアップのうち一つだが、その操作に慣れた今でも未だ成功率は半分に満たない。
飛び先を狙おうとすると、それほど難しい技なのだ。
動画で使っているセットアップ
さて、具体的なセットアップを一つ紹介しよう。
これは元々ニコニコ動画に紹介動画があったものだ。
その元動画を以下に貼っておく。
ゼルダRTAで恐らく最も有名なすば様の動画だ。
ありがたいことに、動画紹介文にも解説が書かれているので、基本それを見ていただければやり方は分かると思う。
また、上で書いたもの以外に、大剣系統の武器が一つ必要になるので、先に準備しておこう。
ちなみに、RTA解説動画では基本多くの方がセットアップの解説をしてくださっている。
このあたりも、気になる方は是非見てみよう。
個人的に感じた注意点
私が実際にやって、初めてやる場合には気を付けた方が良さそうだなと思った点を3つほど補足してみる。
まず、大剣の空振りによる位置調整について。
上の動画で、斧を振ってリンクの位置を調整している個所がある。
具体的には、手順の3, 5の二か所。
このときだが、ジャンプ中に攻撃ボタンを入力する必要がある。
やってみてもらえれば分かるが、ただ立っている状態で斧などの大剣武器を振っても、リンクの位置は変わらない。
しかし、ジャンプ中に入力すると、ダッシュ攻撃のようなモーションに変わって、リンクが少しだけ前にずれる。
この違いによっても当然結果が変わってくるので、初めてチャレンジする方は気を付けよう。
この他の攻撃は先行入力時のためだったり、ジャンプ前にリンクがずれないようにするためのものなので、これを気にする必要はない。
なお、少し前に出るような操作は、盾アタックでも可能。
空中攻撃が上手くいかない場合は盾アタックで調整してもいいかもしれないが、その場合はやはり上の結果とは変わる可能性もあるので、色々検証してみよう。
次に、盾サーフィンを出す際の操作について。
手順の5には、以下のように記載されている。
5. 敵が反応したら攻撃→バック宙攻撃→連打で再度攻撃→ZL+A+↑を押しながらXで即盾サーフィン
ブレスオブザワイルド 新技 Bullet-time Bounce 時の神殿~ハイラル城用セットアップ – ニコニコ動画
この、「ZL+A+↑」を押しながらXで、という部分。
通常、盾サーフィンを行う場合は、ジャンプ中にZL+Aを押す必要がある。
しかし、ZL+Aを先行入力した状態(大剣空振り中に入力しておく)でジャンプすることにより、ジャンプした瞬間に盾サーフィンを出すことができるようになる。
ジャンプしてからAではこれまたタイミングによって位置がずれるので、それを抑えるためのものだ。
ここまでの二つは、他のBtBセットアップや技でも共通の内容で、最後の一つは今回のセットアップについての特記事項。
手順の4で狙う位置だが、狙える範囲の一番下に合わせると上手くいきやすい気がする。
左右の向きだけ動画で確認し、上下は一番下を向くようにしておこう。
また、その左右の向きは地面の模様で確認すると上手くいく。
ただ、先に一番下を向いてしまうと段差の影響か上手く狙えないので、弓矢を構えてから下を向くよう気を付けて欲しい。
そして、これは動画説明にも書かれているが、ジャイロ操作だと弓を撃った後にリンクの方向が変わってしまう可能性がある。
撃った方向そのままで盾サーフィンをしたいので、ここもブレてはいけない。
そのため、撃った直後に攻撃ボタンやZRを押して向きが変わらないようにしよう。
ボコブリンが反応したかの確認は声でも大丈夫なので、そちらで判断するように。
おわりに
今回は、BtBの原理、やり方とセットアップの一つを紹介した。
セットアップは自作のものを紹介できたらよかったのだが…そこまではいけていない。
そこは、先人の知恵を拝借しよう。
また、最初はセットアップをいきなり練習するよりも、とりあえずどこに吹っ飛んでもいいので様々な場所で試してみよう。
そうすることで、盾サーフィンによる飛距離などもだんだん掴めてくるので、より成功率が増すだろう。
本気でRTA走者を目指すなら別だが、ただ飛んで楽しむ分にはセットアップも不要なので、気になる方は是非。
また、RTAではこれをパラセール入手前にも行っている。
その際、落下ダメージキャンセルという別の技も必要になるので、それも別で解説することにしよう。
2020/12/27追記
最初ビタロジャンプを解説しようと思っていたのだが、ちょっと予定を変更してWBの解説を行った。
あくまで今回のBtBに比べるとだがだいぶ簡単に出せる技なので、これで空の旅を楽しんでみよう。
2021/1/3追記
当初の予定だったビタロジャンプを解説した。
…WBの方がどこでも出せるので、ちょっと今では影が薄くなっている気がする。
が、こちらの方が便利な場面も未だ多い。
よかったら、こちらも練習してみよう。
当ブログでは、他にも色々なグリッチ技を解説している。
その技たちを以下の記事にまとめた。
今後も追記する可能性は十分あるので、もし興味があればこちらも覗いてみて欲しい。
コメント