いきなりだが、こちらを見ていただきたい。いつもこんな入り方をしている気がする…
厚生労働省、ゲーム依存症対策に着手 専門家や関係省庁と情報共有 – ITmedia NEWS
以前香川県や大阪市の件でも話題になっていたが、ゲーム依存に対するものだ。香川県ではもう条例化のために動いているが、大阪市ではエビデンスを専門家としっかり確認したいとしている。
で、そのゲーム依存について、厚生労働省も対策に着手した、と報じる記事になる。
そして、以下が実際の厚生労働省公式の会議ページになる。ここに詳細な資料もある。
ゲーム依存症対策関係者連絡会議を開催いたします(ペーパーレス会議)
これを軽く読んでみて、率直な感想としては「まともな考えだな」といったところだ。各種統計のエビデンスまで確認したわけではないので、それらが正しいとした場合だが…
ただ、対策についてはちょっとだけ突っ込みたい。
資料の中では、依存に対する治療に関しては研究が少なく、また信頼性に乏しいとしている。その上で、時間を短くしたり、家族もスマホを触る時間を減らしたり、また実生活を充実させたりといった対策が浮かび上がるとしている。
前半の時間を短くする、というのは個人的に反対だ。無理に押さえつけようとすると、それが外れた場合の反動が怖い。
そして、先に三つ目を見るが、実生活の充実は大賛成だ。ゲームが楽しくてやめられないなら、実生活をもっと楽しくすればいい。…具体的にどうするかは気になるところだが、考え方は正しいだろう。
さて、ここからが本番。二つ目だ。
家族も使用時間を減らす。これは三つ目にも通じるところがあり、悪くはないと思っている。それに、別のところで保護者に説明して、理解してもらったうえで行うというように解釈できる記述もあった。その部分に関しては一切反論の余地がないように思う。
ただ、二つ、視点が抜けているように思う。
一つ目は、子どもから見た視点だ。多分、親が理解したからといって制限しても、子どもからしたら「はぁ?意味わかんないし」となるだろう。
だから、保護者の方だけでなく、子ども自身にもこの内容をしっかり理解してもらう必要がある。
そして二つ目は、大人の方に対する依存症対策だ。
今回、そもそも資料に出てくる統計がいきなり中高生を対象にしたものである。大人はいいのか、と突っ込みたくなってしまった。
それに、対策の「保護者に」云々も、どちらかというと子ども向けの内容だろう。
このまま子ども向けのみの内容で対策を実施してしまうと、今度はその子たちが大人になり、反動がなくなってゲームにのめり込んでしまうケースが増えるのではないか、と考えている。
そのため、「子ども自身の理解」と、「ゲーム依存の大人の方への対応」も同時に行っていただきたいものだ。
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