先日、とある本を読んだ。
恐らく、位置づけはビジネス本だ。
しかし、喫茶店で思いっきり吹き出してしまった。周りから見たら何してんだこいつと思われただろう。
こんな本があっていいのか。いや、その本で主張していることには完全に沿っている。
そんな、過去最高にと言ってもいいほど印象に残った本を紹介しよう。
どんな本を読んだの?
田中泰延氏著「読みたいことを、書けばいい。」という本である。一応、文章の書き方の本だ。が…著者が好き放題やっている。Amazonリンクを貼っておくので、よかったら購入してみてほしい。
この本で一貫して主張している、かつ実践しているのが、タイトルの通り「読みたいことを書く」ということだ。その他、紹介されていた内容で印象に残っている部分を紹介していく。
読みたいことを、書けばいい。
本書でいきなり出てくる質問が、「あなたはゴリラですか?」だ。この時点でこの本はただもんじゃないと思った。
その他、文章中にいきなり話が変わったり、時には真面目に解説したりと、純粋に読んでいて楽しかった。
ただ、タイトルにもなっている「読みたいことを書く」という主張は、非常に共感が持てる。
私は、はてなブログの頃から、まずは楽しむことに重きを置いてきた。それは、その記事が他の誰にも読まれなかろうと、必ず読む人物が最低一人は存在するからだ。
それは誰か。簡単だ。書いている私自身。
この記事も、書いている段階、スタイルを設定する段階、最終見直し、投稿後の確認と、最低でも4回は読むことになる。
ふつう、そんなに読めば面白かったものも普通になってきてしまうだろう。
そこで、その4回とも、自分が楽しめるような文章を書けば、それが苦にならない。
恐らく、ブログ等が続かない人の中には、こうした自分の文章を何回も読むのが嫌だという方もいるのではないだろうか。
その原因は、自分で書いた文章を、自分で楽しめない…つまり、自分では読みたくないものを書いてしまっている可能性がある。
あれこれ工夫する前に、そもそも続かなければ意味がない。
だから、書くことを継続するためにも、まずは一番最初の読者である自分が読みたい文章を書こう、というのが、本書を読んだ私の考えだ。
その他、重要そうな部分
重要そうってなんだよ…と突っ込みが入りそうだが、気にしない。
個人的に思った、重要そうな部分を2点ほどピックアップする。
その1:言葉の意味を正確に捉える
あなたは、「文章」という言葉の意味は説明できるだろうか。
このように、何気なく使っている言葉でも、実際には説明できない、というものが多いだろう。
文章を書く上では、この「実際には説明できない」をなくしていこう、という内容だ。
私も、実際言葉を使うときには極力心がけている。
その2:巨人の肩に乗る
これは、12世紀のフランスの哲学者「ベルナール」のものだ。
すでに、世の中には様々な事実が文献という形で残されている。
それを徹底的に追及し、それを基にして、新たな視点を書こう、ということだ。
すでにあるものは改めて書くのではなく引用し、そこから新しい方向へと進んでいこう、ということだと私は解釈した。
地べたから周りを見上げるのではなく、「先人の知恵」を正しい形で活用しよう。
まとめ
最後の方はかなり真面目になってしまったが、この本は笑えるという意味でも面白いので、是非読んでみて欲しい。
最後に、もう一度本を紹介しておく。「読みたいことを、書けばいい。」という本である。
特に、最後の部分は自室、一人で読むことを推奨する。
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