あなたは、楽しめているだろうか。
趣味でも仕事でもいい、何かやっていることを思い浮かべてくれ。
それをするとき、あなたはどう感じているだろうか。
始めようとしたとき、あなたはなぜそれをしようと思ったのだろうか。
この考え方、感じ方によって、そのやっていることの身に付き方は大きく変わってくる。
この記事では、そんな考え方、感じ方を書いていこう。
結論
ん?順番が違うんじゃないかって?気にすんな。
物事を身に付ける場合、重要なものが二つある。
キーワードは、「興味」と、「楽しむ」だ。
一個ずつ見ていこう。
興味
これは、始めようとするときに当てはまる考えだ。多くの場合は、趣味がこれにあたると思う。
まず、何かを身に付けるとき、あなたはなぜそれをするのだろうか。
仕事だと、「やれと言われているから」がほとんどじゃないかと思う。
例えば、資格の勉強。会社によっては、「この資格必須だから取って」とか言われるかもしれない。
このときほどつまらないものもそうそうないだろう。これは多くの人に合意してもらえると思う。
では、なぜつまらないのだろうか。簡単で、「それに興味がないから」だ。
興味がないと、そもそもなんかぼんやりとした捉え方になってしまって、「なんでそれをしなきゃいけないんだ」となってしまう。
特に、言われてすることがこれに当てはまりやすい。というのも、趣味でこれはそうそう起こりえない。
で、じゃあどうすればいいかだが、その内容に興味を持てればいい。
資格なら、ただ言われた通り勉強するのではなく、それによって何ができるかを見てみる。
そうすると、自分が思っていた以上の効果があるかもしれない。そうなれば、じゃあその元ってどうなってるんだろう、という興味が湧く。
興味があると、知りたくなる。
知りたいから、勉強する。
こんなふうに、机に向かいやすくなるだろう。
楽しむ
上の興味とは違い、これはやってる最中の話だ。
やってることを本気で楽しんでいる人間には、どうやっても勝てない。
吸収力が段違いなのだ。
…ただ、一つ注意してもらいたい。この「楽しい」という感覚には、2種類ある。
まず、その物事自体が楽しいという場合だ。
これがあると、自分からそれに取り組むことができ、何も意識しなくても継続できる。継続は力なりという言葉があるくらいだ、継続することは非常に重要となってくる。
もちろん、これも大切なことなのだが、これ以上に強力な楽しみ方がある。
それは、その物事の「上達」を楽しむことである。
要するに、伸びるのが楽しい。すると、それを求めて勝手に試行錯誤するようになる。すると、効率的になってさらに伸び、余計楽しい。以後無限ループ。
こうなってしまえば、本人はただ楽しんでるだけのつもりなのに、周りからみたらバケモン(誉め言葉)みたいなことになる。
逆に、これがないとやっても楽しくなくなってしまい、あまりやらなくなる。すると余計に伸びなくなり、以後こちらも無限ループ。こうなったら最悪だ。
だから、挑戦する段階になったら、「伸びている」ことを楽しんでいこう。
さて、ここで一つ反論があると思う。
「伸びるのが楽しいのは当たり前じゃん。どうやったら伸びるの?」と。
マナー違反だが、逆にそんなあなたに質問する。
伸びていることを、確認しているだろうか?
恐らく、伸びないと思っている人は、これがしっかり確認できていないのではないだろうか。
この「成長」を確認するためには、定量化が必要だ。
簡単に言ってしまえば、点数をつけたり、基準を設ける。
これが増えたり、クリアできれば、伸びたと言えるだろう。それが楽しいと思えれば、もう勝ちだ。
ただ、試行錯誤の方向を間違えたり、それでも伸びなかったりすることもあるので、そのときは大人しくやり方を見直そう。
実例
私の場合で話そう。
もう今はやってないが、以前「beatmaniaIIDX」(通称:弐寺)というゲームをやっていた。いわゆる音楽ゲームだ。
最初は、友人に勧められて、ただ漠然と面白そうだなと思った。一つ目の「興味」は達成だ。
で、実際に始めた。ふつうに楽しかった。二つ目「楽しむ」の半分達成。
さて、問題はこっからだ。
最初のうちは、ボタンもまともに押せない、ターンテーブルは思うように回せないで、それはもう悲惨なものだった。
でも、やっていくうちにだんだんとできるようになっていき、クリアできる曲数が増えてきた。成長が、曲数という量によって見えてきたわけだ。
それが楽しくて、とりあえず六段まではほぼノンストップで来れた。ここまでは「楽しむ」のもう半分もクリアできていた。
一応音ゲーマー以外の方向けに解説。弐寺には、段位認定モードというものがある。実力判断みたいなものだ。一番下は7級、そこから1級まであり、その上が初段。そこから十段まであって、その上に中伝、そして皆伝がある。
そして、七段が大きな壁の一つだ。この最後のボス「THE SAFARI」というやつが非常に厄介。これがクリアできずに飛び段して先に八段以上を取る人がいるくらい。そういう人のことをサファリ難民と呼んだりする。
私も、そのサファリ難民というやつになりかけていた。そう、ここで成長が目に見えなくなってきたのだ。
その途端、伸びるのが遅くなった。原因は、成長が見えず、ちょっと嫌になっていたから。
まあそれでもなんとか伸ばして、十段になった頃だろうか。もうクリアできそうな曲もなくなってきていたので、今度は各曲のミスを減らすようにしてみた。
ミスは数字で明確に表示される。つまり、ここで再度定量的な成長の判断基準ができた。
すると、また伸びがちょっと早くなり、中伝を取得。そのまま、時間はかかったが皆伝まで取れた。まあ九段以上は一個一個の壁がそもそも高いのでこんなものだろう。
クリアできる曲数が増えたり、ミスが減ったりすると、ふつうにうれしかったし、何よりそれが楽しかった。だから、そこまでやり込めたし、色々考えることができた。
このように、ただそれ自体を楽しむだけではなく、その成長を見える形で意識することで、より成長していくことができる。
まとめ
いかがだっただろうか。
もう一度書くが、物事の上達には、「興味」と二つの「楽しさ」が重要だ。
そして、それを感じるためにも、成長を定量的に表すこと。
これを意識して、趣味でも仕事でも、打ち込んでいってほしい。
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