先日、ふと「甘いものが食べたい」と思って、コンビニのお菓子コーナーを見ていた。
そのとき、二つのお菓子が目に入った。
「きのこの山」と、「たけのこの里」。
このどちらが好きかという議論…「きのこたけのこ戦争」は、非常に活発に行われている。公式でも総選挙をやっているほどだ。
しかし、私は今まで「別にどっちでもよくない?」と思っていた。
これはいけない。はっきりさせなくては。
というわけで、今回はこの二つのお菓子を実際に食べて、どちらが好きかを考えていこうと思う。
はじめに
「きのこの山」と「たけのこの里」
説明するまでもないかもしれないが…これらは、両方とも明治が出しているお菓子だ。
コンビニなどでも非常に手軽に購入できる。
きのこたけのこ戦争
昨今、ネット上でも非常に活発な議論が行われている。
見たことがある人も、この議論に参加されている人も多いだろう。
公式も総選挙を行っているくらいだ。…と思っていたら、まさかのWikipedia記事まであった。

ここまでとは思わなかった…
まずは食べてみた

というわけで、早速コンビニで両方購入し、食べてみた。
たけのこの里
先に食べたのはたけのこの里だ。

たけのこを模した形。上がチョコで、土台部分はビスケット生地だ。
まずは食べやすさの観点から。これは…まあ普通だ。
で、食べた感想。
見た目ではかなりチョコが多そうに見えるが、実際はビスケット生地が中で山のようになっており、そこにチョコがかかっている形。
というわけで、見た目ほどチョコが多くない。「思っていたほどくどくないな」というのが第一印象。
そして、ビスケット生地が非常にサクサクしていて、食感も楽しい。こんなところだろうか。
5段階評価で、これらを出しておこう。
- 食べやすさ:★★★☆☆
- 味:★★★★★
- 食感:★★★★☆
さて、本気で判定していきたいので、もう二つ観点を付け加えよう。
入っている総量と、カロリーだ。というわけで、裏面の説明を見てみる。

内容量は70g、カロリーは少し見えづらくて申し訳ないが、383kcalだそうだ。
きのこの山
次に、きのこの山。

こちらも名前の通り、きのこを模した形になっている。傘の部分がチョコレートで、柄の部分がクラッカー生地だ。
食べやすさは、クラッカー部分が持ち手のようにつまめるので、非常に食べやすい。この観点ではきのこが優勢だろう。
食べた感想だが、まず思ったのはその食感。
クラッカー生地が予想以上に歯ごたえがある。サクサクというより、もうザクザクだ。個人的にはちょっと主張しすぎか…
で、たけのこよりもチョコレート部分が塊になっているので、その味がダイレクトに来る。
甘いのが好きなのでそういう意味ではいいが、食べ続けているとちょっとくどく感じることもあるだろう。
というわけで、5段階評価だ。
- 食べやすさ:★★★★★
- 味:★★★★☆
- 食感:★★★☆☆
そして、こちらも内容量とカロリーを見てみる。

内容量は74g、カロリーは423kcalだ。
現時点の評価まとめ
さて、二つを食べ比べた結果をまとめておこう。
観点 | きのこの山 | たけのこの里 |
---|---|---|
食べやすさ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
味 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
食感 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
総容量 | 74g | 70g |
カロリー | 423kcal | 383kcal |
こんな感じだ。
好みを計算してみた
ここからは、上で出した評価を、数式に当てはめて好みを計算していく。
計算する方法
まず、それぞれの評価を全て数値にしていこう。
きのこに関する評価数値を\(K(n)\)、たけのこに関する評価数値を\(T(n)\)で表す。
\(n\)は、上の評価項目の上から1, 2, 3, 4, 5とする。
で、それぞれを最小値0、最大値1の数値に直していく。
上から三つは、そのまま★一つを0.2として計算していく。下二つは、大きい数字を1とした場合の割合に直そう。
これで、評価表をもう一度書き直してみる。
\(n\) | \(K(n)\) | \(T(n)\) |
---|---|---|
1 | 1 | 0.6 |
2 | 0.8 | 1 |
3 | 0.6 | 0.8 |
4 | 1 | 0.95 |
5 | 1 | 0.91 |
また、それぞれの項目に対して、どれほどそれを重視するか、という重みをつけていく。
項目\(n\)に対する重みを\(w_n\)と表すと、最終的な数値評価はそれぞれ以下の通りだ。
- きのこの山:
$$\sum_{n=1}^5 w_nK(n) = w_1K(1) + w_2K(2) + w_3K(3) + w_4K(4) + w_5K(5)$$ - たけのこの里:
$$\sum_{n=1}^5 w_nT(n) = w_1T(1) + w_2T(2) + w_3T(3) + w_4T(4) + w_5T(5)$$
この数値が大きい方が、私の好みということになる。
それでは、この重み\(w_n\)を決めていこう。
各評価に対する重みの決定
重みについて、あまり極端なものを決定してしまうと、その評価項目にしか影響されなくなってしまう。
そのため、重みの範囲は\(-1 \leq w_n \leq 1\)としておく。
マイナスも入れているのは、その数値が小さい方が良い場合を考慮したためだ。
で、実際の重みだが、単純に私の好みで決めていく。
まず、食べやすさ。これはある程度重視したいので、0.6としよう。
次に味。これはもうその商品の魅力そのものなので、1で文句ない。
食感は、味に次ぐ重要ポイント。0.8くらいだろうか。
で、総容量。まず多い方がいいのでプラスの値になる。
ただ、別にそこまで重視しているわけではないので、0.2くらいにしておく。
最後にカロリー。これが、少なければいいポイントになる。というわけでマイナスの値。
ちょっと最近体重も気にしているので、-0.5とする。
さて、この重みもつけた表を書いてみよう。
\(n\) | \(w_n\) | \(K(n)\) | \(T(n)\) |
---|---|---|---|
1 | 0.6 | 1 | 0.6 |
2 | 1 | 0.8 | 1 |
3 | 0.8 | 0.6 | 0.8 |
4 | 0.2 | 1 | 0.95 |
5 | -0.5 | 1 | 0.91 |
さあ、これで準備は整った。
計算
実際に計算してみよう。
まずは、きのこの山の数値評価。
$$\sum_{n=1}^5 w_nK(n) = 0.6 * 1 + 1 * 0.8 + 0.8 * 0.6 + 0.2 * 1 + (-0.5) * 1 = 1.58$$
結果は、1.58だ。
次に、たけのこの里の数値評価。
$$\sum_{n=1}^5 w_nT(n) = 0.6 * 0.6 + 1 * 1 + 0.8 * 0.8 + 0.2 * 0.95 + (-0.5) * 0.91 = 1.735$$
こちらは1.735という結果になった。
というわけで、結論が出た。私は、「たけのこの里」派だ。
ちなみに、食べたときの直感もたけのこだった。計算する必要はあったのだろうか
まとめ
「どっちもおいしいからいいじゃん」とか考えてたが、計算してみたらはっきりたけのこ派だと分かった。
これからも、たけのこの里を買ってみようと思う。
なお、この評価方法で他にも色々なものの好みを数値化できる。
迷ったら、是非計算してみよう。
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