この記事は、初めてVOICEROIDなどの読み上げツールを用いて動画を作り、投稿するまでのサポートシリーズの一つだ。
最初の全体像を除けば第二回となる今回、まだ具体的な行動には入らず、心構えのお話を続けよう。
今回は、初投稿時の目標について。
恐らくではあるが、多くの方が最初の目標として一定数以上の再生数を掲げると思う。
確かに、明確な数字として結果が出るという意味では、目標にするにはいい指標だろう。
しかし、個人的な考えではあるが、これは最初の目標としてはあまり良くないと思っている。
そんなことを、本記事では解説していこう。
初投稿時の動画再生数(本記事執筆者の場合)
さて、私の場合の話をしよう。
こんな記事を書いておきながら私も最初は再生数を目標にしており、どのくらい再生されるかなぁなんてワクワクしていた。
で、元々本ブログを書いており、最初半年以上閲覧数ゼロを経験していたので、それに影響されて良くて100再生、まあ20再生くらい行けばいいかなと思っていた。
これだけ見ると、未経験の方は低すぎじゃない?と思われるかもしれない。
しかし、実際のところ初投稿の動画は1週間で100再生ちょっとだった。
ギリギリではあるものの目標を達成できてうれしく、かつそんなに的外れではなかったのだが、普通なら「そんなもんなの?」となるだろう。
ちなみに、最近新しいシリーズも幾つか始めたのだが、そのうち一つは1週間で100再生も取れず、数週間でようやく100再生を達成した。
…何が言いたいか分かるだろうか。
もうタイトルやアイキャッチにデカデカと書いているが、最初は再生数を目標にしない方がいいよ、ということだ。
実際体感ではあるものの、初めての動画投稿の場合は、ニコニコ動画であれば再生数は2桁が普通くらいだ。
YouTubeでは、一桁もざらにあると聞いたことがある。
たまにいきなり4桁以上の再生数をたたき出しているスーパー新人もいるのだが、例外だと思った方がいいだろう。
なんでそんなに再生数が伸びないの?
これなのだが、話はシンプルだ。
いくらいい動画を作ろうと、最初は無名なので投稿者として検索されることはほぼない。
また、例えば有名なゲームなどを題材にしていても、それに関する新しい動画はどんどん投稿されている。
すると、その中に埋もれてしまう。
そのため、そもそもどんな素晴らしい動画だったとしても、それを見られる機会自体が少ないのだ。
これを続けて、数少ない見つけてくれた人がフォローしてくれたり拡散してくれたりすることで、ようやく知名度が上がっていく。
だから、最初に再生数が伸びないのは、正直仕方のないことだ。
こういった理由で再生数が少ないので、全体像の記事にも書いているがその動画の質が悪いから再生数が少ない、ということではない。
質が悪いから再生されないのではなく、その動画を見たい人、その動画が好きな人にまだ存在が行き届いていない、というイメージだろう。
こんな理由があり、最初に再生数を目標にするのはオススメしない。
じゃあ何を目標にするの?
と思う方が多いだろう。
そこで、こんな提案をしたい。
動画を投稿すること、それ自体を目標にしてはいかがだろうか。
というのも、そもそも前回の記事で各種素材やツールなどを用意してくださっている方がいるおかげで、動画は非常に作りやすくなったと書いた。
しかし、やってもらえれば分かると思うが、それでも考えること・やることは色々あり、やはり労力を要する。
特に、慣れていない最初は、読み上げツールを使った動画製作に10時間以上、長いと20時間以上もかかってしまうこともあると思う。
シリーズの後半で解説するが、読み上げツールを使う場合には、通常の動画にはない台本作成や調声、立ち絵を使う場合はその立ち絵の編集といった作業まで入ってくるため、時間がより多くかかってしまう。
一応、発話のテロップの作成など、ごく一部は生声より読み上げツールの方が楽になるものもあるが、基本は作業量が増えると思ってもらった方がいい。
きっと、それを作っている途中で面倒になり、やめてしまう方もいることだろう。
今になって思うが、一本の動画を最後まで作り上げ、それを投稿するだけでもかなりすごいことだ。
それ自体を目標にする価値は十分にあると思っているので、今回はこの提案をした。
他にも、私の場合はシンプルに「こういう動画が見たいけど無かったから自分で作ってしまおう」という動機もあったりする。
もちろん自分で目標を考えてもらっていいのだが、オススメは「自己完結する目標」だ。
上にも書いた通り、最初はどうしようもない理由で反響を得られにくい。
そのため、それを目標に入れてしまうと、自力ではどうしようもなくなってしまう。
例えば、再生数は見てくださる方がいらっしゃって初めて達成できるので、自己完結していない。
それに対し、初めての動画を投稿することは基本的に自力で行うので自己完結している。
私の目標である「自分が見たい動画を作る」も自己完結。
こんな感じで、自分の努力で達成できるものを目標にしてみよう。
ここで一つ注意なのだが、動画の完成度も確かに自己完結なのだが、あまり最初の目標にはオススメしない。
というのも、ここであまり完成度の目標を高くしすぎてしまうと、それに納得がいかないとなかなか投稿できない。
最初から思った通りのものを作れるなんてこともそうそうない…どころか、絶対無理だと言い切ってもいいレベルだ。
こんな理由からもまずは完成させ、投稿することがいいのではないだろうか。
…念のためだが、本記事で言っている目標は「初投稿時の目標」であって、継続的な目標ではない。
ある程度動画製作に慣れて余裕が生まれてきたら、再生数や高度な編集方法など、より上位の目標にシフトしていくといいだろう。
おわりに
今回は、最初は再生数を目標にしない方がいいよ、という内容を解説してきた。
目標を高く持つのはいいことだが、それが達成できないとストレスにもなってしまう。
折角新しいことにチャレンジするのだから、楽しめなければ損だろう。
楽しく動画を作るためにも、最初は自分の力で達成できる目標を設定してみてはいかがだろうか。
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