先日、タバコカウンターなるものを作成して公開した。
以下のページだ。
これには、HTMLやCSS、JavaScriptの他に、PHPとデータベースを使用している。
今回から、このPHPを解説していこう。
まずは、そもそもこのPHPとは何ぞやということと、とりあえず動かせる環境を用意するまでを解説していく。
これからPHPを学習したいという方向けだ。
なお、私のPHP歴は2ヶ月程度。
その程度で…と思われるかもしれないが、逆に言えばその期間で簡単なWebアプリ程度は作れる。
それほど学習コストが低いのだ。
サクッと色々作れるので、是非自分で何か作ってみよう!
PHPとは
PHPはプログラミング言語の一つで、さらに詳細な分類でいうとスクリプト言語というものの一つだ。
この観点での立ち位置としては、JavaScriptに近い。
何をするかというと、Webページを構成するためのHTMLを作り出すことが大きな役割の一つ。
つまり、PHPを使うとWebページを作ることができる。
また、データベースとよく連携され、これらを使ってWebアプリケーションを作っていくことになる。
ただ、データベースはまた奥が深いので、まずはPHPだけで見ていこう。
一応本講座後半でデータベースとの連携も解説するので、そこで軽く触れると思う。
冒頭でスクリプト言語と書いたが、このスクリプト言語はコンパイルが不要だ(厳密には自動で行われる)。
JavaやC言語などは、実行の前にコンパイルという動作が必要になる。
これは、ソースコードをコンピュータに理解できる形へ変換する処理のことで、これによって生成された実行ファイルを動かしている。
しかし、JavaScriptやPHPといったスクリプト言語は、このコンパイルという動作を手動で行う必要がない。
単にソースを書いて、JavaScriptやPHPの場合はページを表示すれば組んだ通りに表示してくれる、ということだ。
と書いたが、JavaScript…を含むHTMLやCSSと、このPHPには大きな違いがある。
それは、処理を行う場所がサーバかクライアント(Webブラウザ)かという違いだ。
HTMLやCSS、JavaScriptはアクセスして返ってきた情報を基に、Webブラウザ側で処理が行われる。
つまり、これらはクライアント側で処理を行っている。
それに対し、PHPはサーバ側、情報を提供する側で処理が行われるのだ。
ということは…そう、このPHPを動かすためには、サーバが必要になってくる。
PHPを動かすサーバを用意しよう
では、レンタルサーバを借りてきて欲しい。
…なんてことをすると色々面倒なので、ローカルで動かせるサーバを用意していこう。
今回は、Apacheというソフトウェアを使用する。
公式サイトは以下。
なお、XAMPPと表示されているが、これは色々なソフトウェアを一つにまとめたもの。
この中に、Apacheやデータベース(MySQL)などが含まれている。
では、私がWindows環境を使用しているので、Windowsの場合で解説をしていく。
その他のOSに関しては…申し訳ないが、各自調べて欲しい。
まず、上記の公式サイトから、自分の環境に合ったインストーラーをダウンロードして実行しよう。
基本的にはそのまま進めればいいのだが、2か所だけ確認してほしいところがある。
一個目は、インストールするソフトウェア。
最低限、以下の要素にはチェックが入っていることを確認してほしい。
入っていなかったら、チェックを入れるようにしよう。
- Server
- Apache
- MySQL
- Program Languages(上)
- PHP
- Program Languages(下)
- phpMyAdmin
ひとまずこれらがあれば、最低限PHPの学習は問題ない。
二つ目は、追加アプリケーション。
多分、Bitnamiというものをどうするか聞かれると思うが、その中に「Learn more …」というチェックがあると思う。
これは不要なので、チェックを外しておこう。
その他はデフォルトのまま、インストールを進めていく。
終わると、以下のようなXAMPPのコントロールパネルが表示されるはずだ。
先に言語設定が出てきた場合は、英語(アメリカの国旗)を選んでおこう。
ドイツ語が分かる方はドイツでも大丈夫だ。
ここまで来たら、問題なく動くかの確認もしておきたい。
Apache、MySQLの二つの「Start」ボタンをクリックしてみよう。
そうすると、以下のように表示が変わるはず。
この状態になったら、Webブラウザで「http://localhost」というURLにアクセスしてみよう。
以下のような画面が出てくれば問題なく動いている。
一旦ここまで来れば、PHPが組める状態になった。
では、早速組んでみよう。
まず、XAMPPをインストールしたディレクトリに移動してほしい。
デフォルトの場合、「C:\xampp」になっているはず。
その中に、「htdocs」というディレクトリがある。
Apacheで表示するページは、基本的にこの中に入れていくことになるので覚えておこう。
「http://localhost」はここを参照している。
ディレクトリを作って、その中にファイルを入れて表示する場合は、「http://localhost/(ディレクトリ名)/(ファイル名)」でアクセスすればOKだ。
ここに、新しく「php」のような名前でディレクトリを作成しておこう。
さらにその中に、今度はファイルを作る。
名前は「sample01.php」としておこう。
PHPを書くファイルは、拡張子が「.php」なのでこれも覚えておいて欲しい。
ちょっとまとめておくと、ここまで書いた通りに進めている場合は以下のようなディレクトリ構造になっている。
- C
- xampp
- htdocs
- php
- sample01.php
- php
- htdocs
- xampp
そうしたら、そのファイルの中に以下を書き込もう。
<?php
echo "Hello World!";
?>
これを保存したら、今度はブラウザで「http://localhost/php/sample01.php」にアクセスしてみよう。
「Hello World!」のみが表示されていたら、PHPも問題なく動いていることになる。
分からなければ、色々とググってみよう。
おわりに
今回は、そもそものPHPの簡単な説明と、とりあえず動かすところまでを解説した。
今回は解説していないが、テキストエディタもまだ用意していなければインストールしておこう。
参考までに、初心者であればサクラエディタがオススメだろうか。
また、私はVisual Studio Codeを使用している。
どちらでも、あるいはこれらでなくても組めるので、自分の好みで選んで構わない。
ただ、メモ帳はやめておいたほうがいいだろう。
是非、自分の好きなものを見つけて、使える状態にしておこう。
次回は、PHPの基本構文とHTMLなどとの関わりについて詳しく見ていく。
特に基本構文は常に使うものなので、しっかり身に付けていこう。
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