言わずと知れた名作「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」。
ゼルダ初のオープンワールドで、すでに発売から3年以上経っている。
もうやり込んでいる方も多いだろう。
さて、最近RTA技で遊んでいる私だが、これまで紹介していたものはどれもかなり練習しないと使えないものばかりだった。
しかし、やり方さえ分かればすぐできる技もそこそこあるので、それらを今回紹介していこう。
今回のラインナップは以下だ。
- 口笛ダッシュ
- 二段ジャンプ
- ダブルヒット
- 落下ダメージキャンセル
- ロード時間短縮
どれも非常に簡単にできる技なので、是非やってみよう。
また、今回紹介するものはこれまでと違い、エラー等変なことになる可能性はゼロに近いと思っている。
とはいえ、やはりバグが一切ないわけではないので、万が一それによってエラー等起こっても自己責任で。
ちなみに、私のプレイ環境は以下。
- Switch
- 本体接続のジョイコン
- ジャイロあり(今回は関係ない)
- キーコンフィグ変更なし
他の環境の場合は、読み替えて欲しい。
口笛ダッシュ
では、これからいこう。
口笛ダッシュとは、スタミナゲージを使わずにダッシュする小技だ。
RTAでも非常によく使われる小技の一つで、指をしゃぶりながら駆けるリンクの姿をあちこちで見かける。
口笛ダッシュのやり方
やり方は非常に簡単で、必要なものは特になし。
移動しながら口笛のボタンを押しっぱなしにして、ダッシュボタンを連打すれば完成だ。
私も最初勘違いしていたが、ダッシュボタンを押しっぱなしで口笛ボタン連打ではないので、そこは注意。
実際にやってみると以下のような感じ。
通常のダッシュよりもわずかながらスピードは落ちるものの、スタミナを回復しながらダッシュすることができる。
通常プレイでも非常に活躍する小技の一つだ。
さて、ここまでの内容だとメリットしかないように見えるが、注意すべきポイントがいくつかあるので見ていこう。
口笛ダッシュの注意点
まず、音。
口笛ダッシュをしている間は常に口笛を鳴らしている判定になるので、周囲に魔物がいたらすぐに気づかれる。
特に、BtBなどのセットアップで魔物を使う際には失敗する原因になりかねないので、気を付けておきたい。
逆に、口笛をセットアップに入れている場合はこれでダッシュ移動しながら口笛が使えるので、幅が広がる…かもしれない。
次に、古代の鞍を馬に装備させている場合。
DLC第2弾で手に入る古代の鞍は、口笛を吹くと遠くでも馬を呼び寄せることができる。
で、この口笛ダッシュでももちろん口笛を吹くので、馬がどんどんワープしてきてしまうのだ。
古代の鞍を使っている場合は、崖など危険な場所では使わないようにしよう。
あるいは、馬から古代の鞍を外しておいたり、別の馬を呼び出しておいたりしておけばいい。
ちなみに、この古代の鞍はDLC2を購入・適用した状態でマーロンの泉の左奥に埋まっている宝箱から入手できる。
DLC2を購入していない方は、英傑たちの詩もあるので(というかそれがメイン)、是非やっていただきたい。
DLC1の剣の試練も腕試しやマスターソード強化にいいので、併せて購入することをオススメする。
…話が逸れた、元の口笛ダッシュの話に戻ってこよう。
三つ目の注意点は、そもそもの操作。
具体的に書くと、左スティックを操作しながら左十字の下を押し続け、その上でBボタンを連打となる。
この左側の操作は、恐らく通常のコントローラーの持ち方では不可能だろう。
そこで、左スティックの操作を人差し指でやってみよう。
そうすると左十字の下を親指で押せるようになるので、わりと安定するはず。
これに関しては多少慣れが必要かもしれないが、そんなに難しいものではない。
最後、これはまあ想像付くかもしれないが、スタミナを完全に使い切った状態ではできない。
急ぐ場合は、通常ダッシュをギリギリまでと、口笛ダッシュでスタミナが回復するまでを交互に繰り返すのだが、通常ダッシュでスタミナを切らさないよう注意だ。
派生技:武器ダッシュ
武器ダッシュという名前で合っているか分からないが、調べてもあまり出てこなかったので許してほしい。
これは、性質としては口笛ダッシュと同じくスタミナを消費せずにダッシュする小技なのだが、やり方が異なる。
移動しながら、武器投げのボタンとダッシュボタンを同時に連打する、というもの。
やってみた動画は以下だ。
これでも、口笛ダッシュとほぼ同じ効果が得られる。
そして、口笛ダッシュでは出ていた大きな音もこちらならそこまで大きくない。
そのため、敵に気づかれたくない時に有効だ。
…普通にゲームから出ている音ではこちらの方が大きいのだが、細かいことは気にしないでおこう。
こちらのデメリットは、操作が若干難しい。
というのも、上手くいかないと武器を投げてしまったり、そもそもうまくダッシュできなかったりする。
上の動画も、正直上手くできているかと言われると微妙だ。
口笛ダッシュよりも練習が必要になるだろう。
二段ジャンプ
次にこちら。
BtBやWBみたいな大ジャンプではないが、二段ジャンプができる。
これもRTAでは必須で、ワ・モダイの祠(ビタロック入手の祠)で最後の大玉をスキップしたり、始まりの台地の沼地にある炎、氷の矢を取りに行く時に使われていたりする。
練習時は後者の始まりの台地の沼地がオススメだ。
二段ジャンプのやり方
これは、盾サーフィンを使うので盾が必要になる。
やり方は単純。
まず、普通にXボタンでジャンプする。
そのジャンプ中に、ZL+Aで盾サーフィンを出す。
これだけだ。
盾サーフィンをする際に、リンクが少し跳ねる。
それを使って二段ジャンプしよう、というだけだ。
また、最初のジャンプ前にダッシュしておくことで、そのスピードを維持したまま二段ジャンプができる。
これで、通常は飛び越えられないような距離も飛び越すことができるようになるだろう。
上でオススメした始まりの台地の沼でやってみると、以下のような感じ。
…小技のように書いているが、ほぼ仕様通りの動きなので普通に使っている人もいるかもしれない。
ちなみに、盾の耐久力消費を抑えるためや段差から落ちにくくするために着地直前で盾を外すことも多いのだが、これをする際にはラグドールバグというバグが発生するので注意が必要になる。
ラグドールバグ
壁抜け技のShield Skew Clipでも解説したが、ここでも触れておこう。
私が見ていたRTA動画ではどこでもラグドールバグと呼ばれていたが、一般には盾サーフィンバグと呼ばれているっぽい。
これは、盾サーフィンを出した直後に盾を外すことで発生するバグだ。
この状態になると、一度だけリンクがダメージを伴う大きな衝撃を受けても吹っ飛ばなくなる。
実際に発生すると、以下のような挙動になる。
最初の盾サーフィンからの盾外しでラグドールバグが発生していて、その後に爆風を受けても吹っ飛ばず、そこに留まっていることが分かると思う。
厄介なのは、これが発生したらロードを挟んでも引き継がれるという点。
ワープや祠への入退場、もっと言うと別データのロードでも解除されない。
よく吹っ飛ぶRTAでは厄介なものの一つだ。
当然のごとく、WBやビタロジャンプもこの吹っ飛び判定に含まれるので、先に解除しなければいけない。
その解除方法は大まかに三つ。
- 吹っ飛ぶダメージを受ける(この時に限り吹っ飛ばず、次回から通常通り吹っ飛ぶようになる)
- 馬のスタミナが切れた状態でさらにダッシュをかけ、馬に振り落とされる
- 盾サーフィン中に盾を外し(あるいは壊し)、リンクをずっこけさせる
一つ目の吹っ飛ぶダメージは上の動画のようなリモコンバクダンの爆風でもいいので、RTAではこれと三つ目がよく使われている。
三つ目はこけるモーションが長いので、体力があれば一つ目、なければ三つ目といった使い分けだ。
吹っ飛ぶ系の技を練習していてどうしても上手くいかないという場合は、このラグドールバグ状態になっていないか確認しておこう。
ちなみに、この吹っ飛び無効は、ラグドールバグが発生した場所から離れると発動する。
そして、すでにこれが発生している状態でもう一度ラグドールバグを起こすと、発生場所が更新される。
ということで、吹っ飛び系の技を使う際には、あえてもう一度すぐ近くでこのバグを起こすという回避方法もある。
もしRTAを通したいのであれば、これも覚えておくといいだろう。
ダブルヒット
三つ目はこいつ。
その名の通り、最大で通常の2倍の回数攻撃をすることができる。
通常プレイでも非常に有効な小技だ。
ビタロジャンプの解説の中でも紹介した小技だが、改めてこちらでも解説しておこう。
ダブルヒットのやり方
必要なものは振り回すタイプの大剣武器。
で、やり方はただ攻撃対象に背中を向けてタメ攻撃を開始するだけ。
あるいは、回転攻撃開始時にリンクが背を向けていた方に向かって攻撃するよう、リンクを移動させてもいい。
こうすると、振り回し時にダブルヒットし、短時間でダメージを稼ぐことができる。
原理としてはもうそのままで、回転攻撃を開始するときに、リンクが背を向けていた方向にダブルヒットする。
試しに、ビタロック中にこれで力を溜めてみた。
まず、ダブルヒットなしの場合。
最後の叩きつけも含めて、計7回ヒットしている。
次に、ダブルヒットありの場合。
今度は、(多分)10回のヒット。
倍になってくれたら嬉しかったが、そこまで上手くはいかなかった。
…とにかく、このように方向を変えるだけで攻撃回数を増やすことができる。
ダブルヒットの注意点
一個だけ、注意点がある。
たまに、対象に背を向いていたはずなのに、勝手に対象の方を向いてタメ攻撃を開始してしまう場合がある。
開始時のリンクの向きを注意深く見るようにしよう。
…書くほどのことでもないかもしれないが、当然のごとく武器の耐久力もヒット回数分減る。
ガーディアンアクス系統など壊れやすい武器でやる場合は注意だ。
落下ダメージキャンセル
4つ目はこれだ。
もう名前からも分かる通り、落下ダメージを無効にする…これもバグの一種だろうか。
パラセールを入手すると使わなくなるが、RTAでは始まりの台地攻略中にもBtBで吹っ飛んだりするのでやはり必須だ。
通常プレイでも、始まりの塔を起動した後に塔から飛び降りてこれをすれば楽に降りられる。
…ちなみに、理論上はこれを使えばパラセール入手前にハイラルの大地へ降りられる。
のだが、パラセール入手前のハイラルの大地は落下判定で埋め尽くされているらしく、そのせいで実際は降りられない。
いつか、この判定を無視するような技が出てくるのだろうか…
落下ダメージキャンセルのやり方
まず、必要なものは何でもいいので武器を一つ。
で、その武器をあらかじめ装備しておこう。
やり方は、まず落下中にRボタンを押しっぱなしにして武器投げモーションに入る。
そして、地面にぶつかる前にRボタンを離し、実際に武器を投げるまでの間にクイックメニューで武器を切り替える。
このクイックメニューとは、左十字の右で出てくる武器切り替えメニューを指している。
これをやると武器を投げることなく持ち替え、そのタイミングで落下ダメージ計算がリセットされる。
つまり、地面に近いところでこれをすれば落下ダメージを受けない、ということだ。
実際に、始まりの塔から落下しながらこれをやってみた。
よく紹介時に「武器投げをキャンセル」と書かれているが、ここでいう武器投げはR長押し状態の構えではなく、Rを離すことで始まる実際に投げるモーションなので注意しよう。
また、心配なら妖精やミファーの祈りを用意してチャレンジしたい。
落下ダメージキャンセルの注意点
まず、Rを離してから武器切り替えまでの間隔について。
ここは武器を実際に投げるまでにやるのだが、あまり速すぎるとダメージがキャンセルされない。
最速でやると失敗するので、わずかに間隔を開けるようにしよう。
次に、これは特にBtBからの着地でやる場合。
BtBで吹っ飛んでいる間は、盾サーフィンをしている状態になっている。
で、何度か試して分かったのだが、盾サーフィン中は武器投げができない。
つまり、BtBで落下ダメージキャンセルしたい場合は、先にBボタンを連打して盾をしまわなければいけない。
しかも、この盾をしまうタイミングでも速度を無視してその場から真下へ落下するので、これも着地したい場所の真上で行うように。
これも動画で見てみよう、以下のような感じになる。
…水に落ちてるので落下ダメージキャンセルができているかは分からないが、その前の盾をしまうところが見て欲しいポイントなので許してほしい。
盾をしまった瞬間に、そこから垂直落下しているのが分かるかと思う。
Bボタンを押してから速度が止まるまでも少し時間があるので、狙った場所に降りたい場合は少し練習をしておこう。
他の技関連でもう一つ。
WBからの着地でもやってみたのだが、この場合はパラセールが必要となる。
というのも、WBで吹っ飛んでいる間は、そもそも武器投げができない。
そのため、一度パラセールを開く必要があるのだが…パラセールがあればわざわざこれをやる必要はないだろう。
試してはいないが、モノをぶつけて吹っ飛ぶタイプのビタロジャンプもできないと思われる。
ロード時間短縮
最後にこれなのだが、通常プレイでも知っておくとちょっといい内容だ。
祠をクリアした直後のロード限定だが、なんとそのロード時間を短縮することができるのだ。
ロード時間短縮のやり方
必要なものは特になく、やり方も非常に簡単。
なんと、一番最後の導師が消える部分のムービーをスキップするタイミングを遅らせるだけ。
ここをすぐスキップすると次のロード画面でなかなかロード自体始まらない、という状況を体験した方は多い…というか、全員体験していると思う。
そこで、最後のテキスト…具体的には「これで我が役目は終わる…」というテキストが消えたくらいのタイミングでスキップすれば、次のロード画面ですぐにロードが開始される。
実際に見比べてみよう。
この最後のテキストが表示されるフレームから動画の開始を、祠から出てきて体力等の表示が出る一つ前のフレームに動画の終了を合わせてみた。
まず、最速のタイミングでスキップした場合。
この動画時間は25秒だ。
次に、テキストが消えたタイミングでスキップした場合。
こちらの動画時間は19秒。
このように、スキップタイミングを遅らせているので全体を通しても遅くなるように思えるが、実際はそれ以上にロードが短縮され、結果的に5秒前後早くなる。
DLCの各神獣の証が貰える12か所の祠だとスキップタイミングが異なるが、それでもこの小技は使える。
待ち時間が長いと感じる方は、是非これを試してみて欲しい。
ロード時間短縮の注意点
注意点として書くか迷ったレベルの内容なので、(RTAでなければ)大したことはない。
何かと言うと、スキップのタイミングが早いとやはりロードが短縮されない、というだけ。
あまりギリギリを狙いすぎると失敗して余計に長い時間がかかってしまう可能性があるので、多少余裕を持ってやった方がいいだろう。
…RTAでこれを失敗すると、10秒(=スキップ待ちの5秒+短縮されるはずだったロード5秒)前後ロスすることになるので、その場合は注意だ。
おわりに
今回は、比較的簡単にできるRTA技を5つほど紹介した。
4つ目の落下ダメージキャンセルは通常プレイだと出番が少ないが、他は頻繁に活躍してくれることだろう。
特に、一つ目の口笛ダッシュと三つ目のダブルヒットは通常攻略においても非常に使いどころが多い。
お遊び感覚で、是非やってみていただきたい。
関連記事
今回の記事内で名前を出していた他の技について、それぞれ個別で解説している。
最後に、関連記事として紹介しておこう。
まずはBtB(Bullet-time Bounce)、これは空中弓矢中に盾サーフィンで魔物を踏みつけることで高速でぶっ飛ぶ技。
難易度は高いものの、成功した時の爽快感がたまらないので個人的にも好きな技だ。
次にWB(Wind Bomb)、これはバクダンでバクダンを吹っ飛ばし、吹っ飛んだバクダンをリンクにぶつけてリンクを吹っ飛ばすという技。
…言葉で書くと意味不明なので、詳細は紹介記事をご覧いただきたい。
慣れれば空中でも出すことができ、しかもそこまで場所も選ばない優秀な技の一つだ。
そして、壁抜け技のShield Skew Clip。
盾サーフィンで斜面に接地した瞬間に盾をしまうと保存されるSkewと呼ばれるブレを利用して、壁を抜けてしまう技だ。
これを悪用すると、未起動の祠へ侵入したり、祠内部でもギミックをスキップできたりする。
ただし、失敗すると閉じ込められたり異空間に出てしまったりする可能性もあるので、そこは注意。
最後にビタロジャンプ。
ビタロックでオブジェクトを吹っ飛ばし、それをリンクにぶつけたりリンクを掴まらせたりして吹っ飛ぶ技だ。
WBやBtBが発見される前は、これであちこちを吹っ飛ぶリンクの姿をよく見かけていた。
当ブログでは、他にも色々なグリッチ技を解説している。
その技たちを以下の記事にまとめた。
今後も追記する可能性は十分あるので、もし興味があればこちらも覗いてみて欲しい。
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