弐寺における「癖」「苦手意識」の正体と解決策

弐寺講座

楽曲をプレイしていると、なぜか叩けない

そこまで難しくないはずなのに、指が止まってしまう

ある程度以上の実力者なら、恐らく誰もが経験したことがあると思う。

これは「」、あるいは「苦手意識」というものであり、今回はこれらについて解説していこう。

本記事の内容は以下の通りだ。

  • 癖や苦手意識がつかないプレイ方針
  • 以降の内容の対象者、閲覧の注意点
  • 癖、苦手意識の正体
  • 癖、苦手意識がついた場合の対処法

本来は先に注意点を書くべきなのだろうが、あえて順番を一部入れ替えている

これは癖や苦手意識の性質上、不必要な方に余計な情報を与えず、かつ回避法をお伝えするためだ。

しっかり意図してこの順番にしており、その理由も(記事を見てもらえれば分かるかもしれないが)後半で書くことにしよう。

また、対処法などは弐寺固有の話も多いが、癖や苦手意識自体は他の音ゲーでも共通する内容だ。

弐寺以外のプレイヤーも、よかったら参考にしてみてほしい。

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癖・苦手意識がつかないようなプレイ方針

まずはがつかない方針から。

実はかなりシンプルで、「正規・ミラーで同じ譜面を短期間で何度もプレイすること」を避けるだけだ。

正規やミラーでは全く同じ形が降ってくる。

その、全く同じ形をプレイする回数をできるだけ減らす

ランダムのパターン数は5040通りもあるので、そうそう同じ譜面を触ることはないだろう。

これだけで、一部を除いて癖がつくようなことはなくなる。

なお、一切正規・ミラーをするなというわけではなく、一度であれば問題ない。

以前、別の記事で「段位認定を受ける時は期間を開けろ」と書いた記憶があるが、その主たる理由がこれだ。

段位認定は正規、もしくはミラーでしか受けることができない。

そのため、繰り返し受けてしまうと同じ譜面を必ず触ることになる。

これが非常にまずいことになるため、同じ段位を受ける際は最低でも1週間、できれば1ヶ月以上は空けるようにしよう。

また、段位曲を段位以外のモードでプレイする時も、正規・ミラーでプレイするのはやめた方がいい。

次に苦手意識

これは上より制限が少し厳しくなり、「同じ曲を短期間で何度もプレイすること」を避ける

癖と違い、同じ曲のランダムでもNGだ。

実は苦手意識にも2種類あるが、この制限で両者を回避できる。

段位曲で言うと、こちらはそもそも段位以外でプレイするのは避けた方がいいだろう。

…これ以上の詳細は、また後程書くことにしよう。

以降の内容の対象者、閲覧の注意点

次に、これ以降の内容を読んで欲しい方と、ご覧いただく際の注意点をまとめていく。

対象者

まずは対象者から。

これは、一度でも癖、あるいは苦手意識がついたことがある方とさせてもらう。

理由は冒頭にも少し書いたが、この内容を知るだけでも、これらがつきやすくなってしまう可能性がある。

それを避けるためだ。

で、一度でも経験するとその感覚が分かり、それで知った時と同じ状態になるから、経験したことがある方を推奨としている。

まあ、推奨というだけで禁止ではないので、対象ではない方も見てもらって大丈夫だが…その場合はどうなっても自己責任でお願いしたい

この記事を見たせいで癖がついたとか言われても、私にはどうすることもできない。

注意点の章ではまだこれが生じないはずなので、そこの間で見たくないと思えばブラウザバックしてもらえれば幸いだ。

注意点

お次に注意点、全部で4つ。

1つ目、上にも書いた通りで、知らない人が見たら余計に癖や苦手意識がつきやすくなる可能性ありだ。

そのため、よく知らない人は閲覧注意の内容になる。

2つ目、今回の内容はかなり感覚的な話だ。

あくまで私が無理やり言語化した内容であり、人によっては全く腑に落ちない内容かもしれない。

その場合は…全無視してもらっても当然構わない。

3つ目、一応記事の後半でこれらがついてしまった場合の対処法も解説するが…基本即効性は無く、また書いている私自身ですら何言ってるんだこいつと思う内容も入っていたりする

一度ついたら、なかなか対処できないと思ってもらってもいいだろう。

最後の4つ目、2つ目ともちょっと関係するが、そもそも今回の記事の内容はあくまで私の持論だ。

もっと別の要因が癖の正体だ、と主張する人もいるだろう。

(少なくとも)私は何かの専門家ではないので、今回の内容が合っていると言い切るつもりもない

そういった意味でも、もし違うんじゃないかと思えば無視してほしい

以上が、本記事閲覧における注意点だ。

…そろそろ、見たくない方は離脱してくれただろうか。

では、本題に入っていこう。

癖・苦手意識の正体

この二つの正体をはっきりさせていこう。

冒頭にも書いた通り、「なぜか特定の譜面が叩けない」だとか、「なぜか特定の譜面にモヤがかかって見える」だとか、そんな状態に陥ってしまうのが苦手意識だ。

これらはメカニズムが若干異なるが、かなり似ている。

まずはから。

メカニズムを見ていく前に、音ゲープレイ時の処理の流れを再確認しておこう。

まず、譜面が流れてきて、それを見て認識する。

その認識した内容に応じて指を動かし、実際に叩く。

こんな流れになっているのは大丈夫だと思う。

は、この認識→打鍵の結びつきが上手くできなくなった状態だ。

(ランダムも別譜面として、)同じ譜面を何度もプレイしていると癖がつく

この理由は、同じ譜面を何度もたたいていると、脳が勝手にその譜面を覚え始める

すると、通常は目で見て譜面を認識するところを、覚えた記憶を頼りに叩こうとしてしまう

しかし、弐寺の譜面はそんな数回程度で完璧に覚えられるようなものではないだろう。

つまり、中途半端な記憶だけを頼りに叩こうとするが、それでは情報不足で、指が動かせなくなる

また、このときは記憶に頼ろうとしているため、無意識に認識もサボってしまう

これが、癖の正体

だから、「(情報量が足りず)指が動かない」とか、「(思い出す方に集中してしまって認識が疎かになっているために)譜面にモヤがかかって見える」とかになってしまうのだ。

この覚えることを回避するために、同じ譜面は連続でプレイしてはいけない

これで、ランダムなら大丈夫なことも分かったと思う。

曲によっては一発で癖がついてしまう場合もあるのだが…そんな譜面の特徴は、「ある程度複雑、かつ特徴的な譜面」。

具体例は挙げないが、こういった譜面は印象が強く、ぱっと見でなんとなくイメージが掴めてしまい、それが中途半端な記憶に繋がる

厄介なのは、そういった譜面の癖が非常に強力なことだ。

ちなみに、「だったら完璧に覚えればいいのでは?」と思われるかもしれないが…それはオススメしない

理由は、シンプルに覚えるのが大変だから

しかも、この場合は単に譜面だけではなく、指の動かし方まで覚えなくてはいけない

さらに、それを実際に譜面を見ながらこなす部分についても練習がかなり必要となる。

これでは地力なんて上がらないし、ぶっちゃけつまらないだろう。

では癖がついてしまったらどうするのかについては、また後程見ていこう。

苦手意識

次は苦手意識、人によっては負け癖と呼んでいる方もいらっしゃるだろう。

回避法のところで書いてしまったが、これにも2種類ある。

一つは譜面に対する苦手意識、もう一つは曲に対する苦手意識

…が、かかり方は両者とも同じ。

同じ譜面、あるいは同じ曲について、何度も同じところでミスをしたり、ハードで落ちたりすると、少しずつこの苦手意識がついてくる

ミスやクリア失敗により、自分にはできないという意識が生まれる。

で、その意識が強くなり完全につききってしまうと、その部分が来た瞬間に指が固まってしまうほどになる。

ようは、何度も失敗したという経験から、今回もダメなんじゃないか、と身構えて余計に何もできなくなってしまう状態だ。

癖と比べればまだ人によってはつきにくいのだが…私は非常につきやすいタイプだった。

恐らく、自分に自信がない人の方がつきやすいのではないか、と思っている。

で、譜面に対する苦手意識の方は、ランダムでプレイしていれば基本つかない

それに対し、後者の曲に対する苦手意識はランダムをかけようがS乱をかけようがつくときはつく

特にハード粘着をよくする方は十分に気を付ける必要がある。

だから、こっちは曲単位で連奏を避けるべきなのだ。

ついた時の対処法

ここからが気になるところだろうが…先に謝っておく、申し訳ない。

恐らく、期待するようなすぐ綺麗に解決する方法は、存在しない

ここからの内容は、期間が必要だったり、あるいはわけがわからないであろうことを書いたりする。

そのため、信じるかどうかは皆さまにゆだねることにしよう。

対象の譜面、曲を触らない

一つ目はこれだ。

癖、あるいは譜面に対する苦手意識がついた場合は、その譜面を触らない

曲に苦手意識がついた場合は、その曲を触らない

これだけ。

期間が空けば、記憶や苦手な感覚が薄れ、またまともにプレイできるようになるだろう。

その期間なのだが…最低でも数ヶ月、できれば年単位で空けることが望ましい。

その間、最低でも譜面は目に入れず、苦手意識は曲も聞かないくらいがいいだろう。

地力を上げて殴る

二つ目、一つ目と並行してやるといい内容。

癖であまり認識できなくなったのなら、そのわずかな認識でも叩けるようにすればいい

苦手意識で指が固まるのであれば、その状態でも叩けるようにすればいい

ということで、地力をひたすら上げて殴るというのがいいだろう。

…が、皆伝クラスの曲に癖や苦手意識がつくとひとたまりもないので、そこは十分に注意してほしい。

(非推奨)完全に覚える

癖のところでも少し書いたが、一応完全に覚えることも対処法に入る。

が、シンプルに覚えるのが大変なのと、これも書いた通りで譜面だけ覚えても足りない

覚える時は指の動かし方まで覚え、さらに譜面を見ながら実際にこなす部分まで練習が必要

…というのも、私自身一つだけこれを試そうとしたことがある。

が、結局譜面と指の動かし方を覚え、曲を聴いただけで完全に動かせる状態にしても上手くできなかった。

そこから、さらに実際に流れている譜面を見て動かす練習まで必要なことに気づき、私は諦めた。

これは、もしやるとしても他にどうしようもなくなった時の最終手段くらいにして欲しい。

自己暗示

何言ってんだこいつの内容。

が、結構真面目に書いている。

そもそも、なぜ癖や苦手意識がつくかを思い返してみよう。

は、中途半端に譜面を覚え、脳が勝手にその記憶を頼ることで生じていた。

これは、同じ譜面を何度もプレイすることで、反復練習…つまり、記憶しようと脳が勘違いしていることに由来すると考えられる。

この勘違い自体が、自己暗示の一種と捉えられないだろうか。

自分はこの譜面を覚えようとしている、覚えてその内容で叩かなければいけない」という暗示だ。

苦手意識も、何度も同じミスをしたりハード落ちしたりすると、「自分はここができない」という暗示をかけていることになる。

暗示に対抗するなら、逆の暗示だ。

癖なら、「譜面をしっかり見る」と頭の中でいいので唱え続ける。

苦手意識なら、「自分はできる」と。

アーケードなら周囲の音も大きいので、実際に口に出してみるのもいいだろう。

あるいは、頭の中に某熱血テニスプレイヤーさんを招来すればより効果的かもしれない。

こうすることで、癖や苦手意識とは逆の、できるようになる暗示を自分にかける、というのがここの方法だ。

自己暗示の強力さについて、音ゲーとは少し離れるが私のエピソードを書いてみよう。

自己紹介記事にも書いたと思うが、私は一度うつで会社を辞めている

このうつになった時、最初はすることがなく、頭の中で色々な考えが渦巻いていた。

そんな時に考えていたのが、「なぜうつになったのか」や、「自分はメンタルが弱いのか」といった内容。

これがマイナスの自己暗示になってしまっていたようで、その期間はさらに体調が悪化したりしていた

しかし、ブログを始めて楽しくなってくると、そんな暗示も消え、少しずつ回復に。

閲覧数が増えてきた時には、「自分がやっていることは間違ってなかった」と思え、これが今度はプラスの自己暗示として作用し、さらに良くなってきたように思う。

こんな実体験があるから、真面目にこんな内容を書いている。

また、ビジネス本とかでも自分のマイナスになることは口に出すなという内容を見かけることがある。

これも同じで、口に出した内容を自身で聞き、それが暗示になっている、という考え方だろう。

長くなったが、この自己暗示も一つの手だ。

が、もちろんこれも最初から上手くいくことはない

また、人によってはその意識で逆に体が固まり、逆効果になることもあるかもしれない

あくまで体はリラックスし、楽しんでプレイすることを心掛けたい

(癖のみ)横認識

最後、これは癖限定だがまあまともな内容

何度も書いているが、癖は譜面を中途半端に覚えてしまっている状態

で、譜面を覚えているということは、縦認識で譜面を見ていることになるだろう。

ここで、軽く縦認識横認識を解説しておこう。

縦認識は、譜面を形で認識する方法だ。

認識の範囲が縦に長いので縦認識、と覚えるといいだろう。

例えば、ゴミ付きトリルだったらそのままトリル+ゴミと認識することになる。

1つ、具体的な譜面を見てみよう。

以下の画像は、The Hope of Tomorrow(SPA)の一部。

The Hope of Tomorrow(SPA) 46~47小節目

13トリルを行いながら、他の鍵盤にゴミが降ってきている、とそのまま捉えるのが縦認識だ。

それに対し、横認識は大雑把に言うと打鍵タイミングごとに認識する方法

譜面を横にスライスして、その1枚ごとに認識する、みたいなイメージだ。

先ほどのゴミ付きトリルで言うと…言葉での説明が難しいが、以下のように捉える。

The Hope of Tomorrow(SPA) 46~47小節目(横認識イメージ)

今、単発を赤、同時押しを黄色で囲った。

このように、単発と同時押しが16分で降ってきている、と捉えるのが横認識だ。

これで認識すれば、例えばトリルの形などは気にならなくなる。

で、これと癖に何の関係があるのかと思うかもしれないが、1ラインずつ見る横認識であれば全体像が見えない

つまり、形が見えづらく、覚えづらくなる

よって、癖がつきにくくなるというのが1つ。

もう1つ、同じく1ラインずつはっきり認識するのが横認識。

癖のメカニズムだったしっかり認識できなくなるというのに、多少抵抗しやすくなる

その結果、癖の影響が減り、叩けるようになる、ということだ。

…が、この横認識、シンプルにめちゃくちゃ難しい

意図してできるようになるのは、最低でも赤段位以上だろう。

また、見てもらえれば分かるように、同じ譜面に対する脳の処理量が縦認識と比べて非常に増える

認識→譜面構造の把握のプロセスが、縦認識よりも横認識の方が何倍も多いからだ。

相当な練習を積まないと、挑戦レベルの曲にはなかなか使えない。

横認識の練習方法は、2段階程度難易度を下げ、上で紹介した1ラインずつ見るということをしっかり意識してプレイすること。

特にスコア狙いをする場合はこの横認識になりやすいので、それで感覚を掴むといいだろう。

慣れてきたら少しずつ難易度を上げる、というのを繰り返すことで伸びていくはずだ。

癖の対処として紹介しているが、他にもごまかさなくなったり、スコアが出るようになったりと良い効果は色々あるので、皆伝を目指すなら練習しておくことをオススメする。

おわりに

ちょっと後半はスピリチュアル(?)な内容も入ってしまったが…今回は以上だ。

先に癖や苦手意識自体を避ける方法を解説した理由だが、癖や苦手意識はそれを知るだけでも意識してしまい、余計にこれらにかかりやすくなる

そのため、まだ知らない方に余計な悪影響を与えないためにこの順番にした、というわけだ。

何も思いつきで書いているわけではない。

で、かかってしまった場合の対処法は、結局放置しつつ地力を上げて殴るというのがベストだろう。

これも、短期間でどうにかできるものではない。

やはり癖や苦手意識はつかないのが一番なので、そういった意味でも色々な譜面を触るようにしたい。

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